KAITO TOHARA RACE REPORT

第35回 宮古島トライアスロン大会 レースレポート

IRONMAN MALAYSIA レースレポート

IRONMAN 70.3 Shanghai レースレポート

福井しあわせ元気国体トライアスロン競技 レースレポート

日本ロングディスタンストライアスロン選手権 佐渡大会 レースレポート

ITUロングディスタンストライアスロン世界選手権(デンマーク)レースレポート

五島長崎国際トライアスロン大会エリートの部 レースレポート

いきいき茨城ゆめ国体トライアスロン競技 リハサール大会 レースレポート

2018年 全日本トライアスロン宮古島 レースレポート

第35回 宮古島トライアスロン大会 レースレポート

今年もシーズンイン!!先ずは宮古島トライアスロンに出場してきたよ。

宮古出発前の茨城県は冬に戻ったかのような気候だったので、暖かい宮古島に行くのがとても待ち遠しい。ウキウキしながら飛行機に乗り込み宮古島に到着すると、まさにそこは楽園!暖かい気候、青い海と白い雲、黒い砂糖が出迎えてくれた。どれもめっちゃ好き。

さて、昨年末に宮古島の内定選手が発表された段階では、強いウクライナの選手が出場選手者リストに入っていたため、今年は彼に勝利することを目標にトレーニングを積んでいた。

また、ライバルとなりそうな主要選手の動向はSNSでチェックしていたけれど、どうやら軒並み出場を取りやめたみたいだ。ウクライナの選手はSNSがあまりアクティブじゃないので、出場するか最後まで分からなかったけれど、宮古島に着いて大会関係者の方からその選手含め、今年は海外招待選手がほとんど来ていないことを聞く。という訳で自分にとっては逃してはならない優勝のチャンスだ。必ず勝つぞー。

 

例年通り楽しい宮古時間を過ごし、いよいよレースの朝!ウォーミングアップを済ませレースの号砲が鳴る!!!!

と思ったら天候不順等で15分スタート時間が遅れる。ビーチでウエット着た選手達が1500人体育座りしている光景は中々面白い。運動会でも始まるのかなー。

やることなくて暇なので、横にいた唯一の外国人招待選手のダニエルに話しかける。彼のことはイマイチ把握しきれてないので、情報収集もしたいし。

彼のお兄さんは私も知っているプロ選手で彼自身はエイジの選手だ。僕は強くないよーと今横で話してるし、記者会見でも3位が目標と言ってたし、優勝争いには加わらなそうだ。彼にはレーススタートが遅延したこと、いつスタートするか等を教えてあげた。真横にいる彼とコミュニケーションをとればバトルも起きにくいし、有益な時間だった。さて、15分経ったのでスタートしよっと。

 

スイム(3km4107秒 6位)

ウエットスーツ:HUUB AGILIS

号砲が鳴りビーチをダッシュしたらドルフィン1回。ポイントとなるスタートの練習を宮古島入り後からビーチで繰り返してきたので、腕をまわし始めるころには頭一つ抜けていた。それから後続が数人抜いてきたところで後ろに着く。前が遅れそうになったら急いで追い抜いて、前方の集団から遅れないようにする。しばらく泳ぐうちに落ち着いてきて、先頭パックに乗れているみたいだ!やったぜ。一人選手が集団から抜けだして泳いでいるけれど、NSIの西内選手、ZOHNの小池選手、ケンズの原田選手、宮古出身の親泊選手等のスイムの格上選手のうち3人以上はこの集団にいるはずだ!そして横にいる選手は腕に刺青を入れている。インドネシアの人気選手のアンディだ。彼はインドネシアの水泳選手として過去オリンピックに出場している、自分より泳力のある選手だ。2年前彼が東京に遊びに来たとき一緒にウナギを食べに行ったなー。とにかくいいパックなのでこぼれないように気を付ける。

集団の後方でHUUBのウエットスーツ着て泳いでいれば、自分より速い選手相手でも楽に泳げる。2周目も順調に距離を消化していたけれど、最終ブイを回った後、集団が左右に大きく二つに分かれて、どっち行こうか悩んでいたら、かなり遅れてしまった。ミスをしたけれど、残り短いから大きく遅れることはないし、人の後ろを泳いで抵抗を減らす恩恵もないほど前の選手と離れたので、バイクに備えてゆっくり泳ぐ。

 

バイク(157km 4時間435/T1含む 2位)

バイク:Factor Bikes SLICK
ホイール:CORIMA 3 SPOKE, DISC
タイヤ:VELOFLEX CARBON
サドル:ISM PN3.0
チェーン:CERAMIC SPEED UFO Chain
リアディレイラー:CERAMIC SPEED OSPW
オイル:CERAMIC SPEED UFO Drip
レースウエア:Pearl Izumi AIR TRISUIT
バイクシューズ:Pearl Izumi P.R.O LEADER V4

ゼッケン1番はトランジット位置が優遇されていて、そのアドバンテージを生かしながらほぼ先頭でバイク乗車。スタート後は雨がとても強く、不用意な落車ですべてを失わないように注意しながら漕ぎ続ける。

パワーメーターを見ると、とても良いパワーが表示され続ける。体感もきつくないのでとても調子が良い。練習でも好調だったし、たぶんいいバイクパートになるだろう。FACTORバイクの空気抵抗はとても低いので、グングン進んでいく。さらに今回バイクの駆動部にはトップ選手の使用率がとても高い、駆動抵抗を少なくするアイテム、CERAMIC SPEEDの製品を使用した。こういう積み重ねが大きな差を生むのだ。

さて、順調に漕ぎ進めて伊良部島で30キロ地点の情報をGETする。2位の松丸さんと5分差と聞き、ご近所鬼ごっこでもしてる気分になる(実は松丸さんの自宅から3キロの所に住んでいる)

スイムの差を考えると、バイクの30キロ通過時点でもおそらく後続を引き離せているはずだろう。自分は他の上位候補よりもランが得意だと思うので、かなり手堅い位置でレースしていると感じた。

その後も調子よく快調に飛ばした。沿道からはたくさんの方が後続とのタイム差を教えてくれて、非常に有難かった。特に石橋君ありがとう。タイム差は順調に広がっていき、8分程度の差までは後続と対面する東平安名崎の折り返しでさえ、誰にも遭遇しなかった。後半もヘロヘロになることなく、自分でペースをうまくコントロールして走れていると感じた。後続は13分空いているので、多少の失敗では負けないだろう。安全策に走らずランもしっかり走ってオフトレの成果を見るぞ。

 

ラン(42.195km3時間1001秒 3位)

ランシューズ:Reebok Floatride RUN FAST

序盤いつも飛ばしてしまうので、感覚としてはゆっくりめに入る。どうせ高速ペースはもたないので1キロあたり4分を大きく切らないようにして走る。シューズの選択は最後まで悩んだけれど、リーボックのラインナップで最軽量(100グラム)のモデルではなく、長距離走ることを考慮して、もう少し厚みのある上記のモデルをチョイスした。こちらも非常に反発が良いシューズなので、良い感じで足が進む。往路中盤からゆるい向かい風と登り坂で目標ペースから遅れて少し焦るけど、大きな疲労もないのでこのままペースダウンしないように走りきりたい。今日は事前の予想ほど暑さも感じないし大丈夫だろうと、身体を冷やさず快調に走る。

折り返しを過ぎてしばらく走ると、少し意識がぼやける感覚が出てきた。やべっ、と思いペースを少し緩めて次のエイドで初めて立ち止まって身体を冷やす。よし、気を取り直して頑張るぞ!ほどなくして暫定2位の竹谷選手と対面する。その辺りから私は熱中症に陥りはじめフラフラしてきた。目標ペースを意識して走るのは無理そうだ。そこは諦めよう。対面位置から考えると30分は後続と空いているので、オフトレの成果見るのは別の機会にして、優勝を決める為、安全に走る。エイドで止まって水を浴びまくってとぼとぼ走る。暑さを感じる前に冷やさないとダメだなと痛感した。残り距離は沿道の声援や対面選手の応援を受けながら危なげなく消化してフィニッシュした。

 

今年は招待選手の欠場が相次ぐ中でのレースだったので、現役プロの自分が負けられないと思い臨んだ。準優勝の西内さんは目の病気や多忙な仕事や子育て等の中でレースを走っているので、自分の優勝より100倍は凄いと感じる。だからこそ自分の立場だと絶対に優勝しなくてはならないのが今年のレースだった。

スイム、バイクと成長を感じられ、ランで今後の糧となる失敗を経験しつつも優勝出来たのでシーズン初戦としては悪くない内容だった。IRONMANはレースのレベルがとても高いけれど、宮古島で勝ちつつ、IRONMANのディープな世界で戦えるようにしたい。

 

という訳で今後も皆様、応援よろしくお願いします!

 

IRONMAN MALAYSIA レースレポート

祝、IRONMAN復帰!!と言うことで、昨年の鎖骨骨折後初めて走るIRONMANレース!(昨年のコナは出てるけど、ゆっくり完走しただけ)レースの舞台はマレーシアのランカウイ島!毎年サバイバルレースとなる、高温多湿の苦しい環境は自分に向いているレースだ。

過去この大会は相性が良くて、出場3回全て上位でフィニッシュしている。5位、5位、3位と来ているので今回は1位が欲しいけれど、かなりの強豪選手が多数エントリーしているので難しそうだ。

来年コナの予選からはコナはクオリファイ形式になり、このレースには1枠のコナスロットが用意されている。来年コナの権利を持っている選手はまだほとんどいないので、優勝しなければコナには行けないだろう。私としては久しぶりのIRONMANをしっかり走り、その結果コナが手に入れば最高だけれども、コナを目的に来たというより、良い形でIRONMANを走り得られたものを、来年に生かせたら良いと感じていた。

しかしレース前日のプロ説明会では、予想していた強豪プロが複数来ておらず、もしかしたらコナも行けるのでは、と勝利に対して意欲的になった。火曜に現地入りし暑さにも慣れてきた土曜日にレースが始まる。

スイム:52分50秒

スイムウォーミングアップでバシャバシャ水しぶきを出して泳いで、それを友人にかけて遊んでいた昨年優勝のフランス人、Romainを先頭にコールが始まり、各々スタートの位置取りをする。(彼は強いけれど、潰れてランで歩くことも多い。今年はどうなるかな。ちなみに歩いているときは「アレアレ」と応援してくれる。)

自分の名前がコールされ、他の選手とはやや離れて、おそらく第一ブイまで最短の位置取りをする。その後急にレースの号砲が鳴り入水。周りに人はいないのでバトルはゼロ。少し泳いで3人くらいの集団が近くにいたので、その後ろに着く。先頭は複数人の集団、私たちはその次の集団、つまり第二パックだ。私がバイクを一緒に漕ぎたいJensは間違いなくこの集団なので、良い流れだ。このまま着いていこう。しかしペースがかなり遅い。とても楽だ。レースなのにアップのような感じで進行している。まぁ自分が先頭で死ぬ気で泳いだって、そんなペース変わらないのだろうな、バイクに体力残しておこうと思い、基本的に前の選手にリードをまかせる。

2周目に入ってもそんな感じで、とても楽。大変穏やかにスイムを終える。先頭とは4分の差で、良い感じだった。Jensも同じ集団だったので、バイクは協力して行こう。

 

バイク:4時間52分40秒

バイクに乗車すると、サイクルコンピューターのパワーが表示されない。何故だ、昨日まで問題なかったのに。何度かメーターのサーチをしてもダメ。ここ数年パワーに頼ってペーシングをして来たから、どのくらいで漕げばよいのか全く分からない。これはかなり不味いぞ。そしてJensはバイクに乗ってから姿を見ていない。コナ後で調子悪いのかな。後ろにいるスイス人のMullerも一緒に行くには良い選手なので、彼と頑張ろう。メーターないから誰かいないとペースを掴みにくく厳しい。Mullerは過去数回同じレース走っていて、自分と同じようなバイクの力だ。

スタートから6キロ程度漕いで左折し、モンキーゾーンに入る。ここはサルがたくさんいるエリアで、モンキーゾーンではサルに食われるから補給食を食べるな、なんて言い伝えられている。しかしモンキーよりも車の方が多く、渋滞しているところもあり、気を遣いながらすり抜けて先を進む。ここはかなり危なかった。

Mullerも先頭を交替してくれるので、頑張ろうと励ます。しばらく漕ぐと雨も降ってきて、今回のマレーシアは寒いのかな、とちょっと残念に思う。60キロ地点で先頭との差は7分弱で3位と日本の方から聞いたので、Mullerにもそれを伝えて、より一層やる気にさせる。途中ジェルボトルを落としたり(2秒で拾った)、登りでふと下向いたらリアディレイラーに枝が絡まっていて、思わず凝視したら前で停車していたおじさんにぶつかりそうになる(足着いたついでに枝を取る)ちょっとしたトラブルはありながらも、問題なく100キロを消化する。100キロの折り返しは対面なのでタイム差をチェック。先頭はRomainで8分程度2位はウクライナのSapunov。Sapunovはそれほどバイクが得意ではないはずだけれど、良い走りをしている。調子が良さそうだ。

その後もMullerとは良い形で協調出来た。彼は160キロ程度で千切れてしまったけれど、私たちの後半のペースはそんなに落ちてないように感じた。(しかし実際はとても減速していて、先頭とのタイム差は後半にかけて広がっていた。)

長いバイクパートも終わり、トランジットへ入る直前にRomainがランへと出て行った。彼がこの位置ってことは何かトラブルがあったようだ。この流れだと彼はそれほど走れそうにないから2位にはジャンプアップ出来そうだ。Mullerはランが得意という訳ではないし。
さて、Sapunovはどれくらい前だろう。とりあえずバイクに別れを告げランへ。

 

ラン:3時間6分8秒

T2でラン用品の袋の中身を逆さにして取り出した際、GPS時計が何かに引っ掛かり出てこなかったみたいで、そのまま返却してランスタートしてしまう。腕時計を忘れたことに気付いたけれど、戻っていられないので、今日はすべて感覚頼りにいくしかない。

世界唯一の冷房の効いた(数年前の情報、今は違うかも・・・)室内トランジットを抜けて、太陽の厳しいランコースへ。ランは2.5周回だ。

無理のないペースを心がけて軽快に走る。スタートして数キロで、日本人の方が3位だと教えてくれたけれど、それは知っているので、タイム差を聞くけど教えてもらえず。しばらく走るとその方が自転車で追い越し、タイムを先回りして調べて下さるそうだ。情報は武器になるので有難い。という訳でその後Romainと1分と教えてもらう。だいぶへばっているようなので、すぐ抜けるだろう。

7キロ地点程度で彼を抜いたときちょいと会話して、あとはSapunovだけど、彼はなんと15分も前にいるそうだ。15分は彼が潰れないと追い越せないだろう。でも2位と1位じゃ大違いだから、しっかり走ってプレッシャーをかけれるようにする。

その後15キロ地点で彼とすれ違ったけれど、やはりそれくらいの差が空いていて、彼もしっかり走れている。後続との差は拡大しているので、引き続き先頭を追いかける為に頑張る。まだ諦めるのは勿体ない。

太陽をさんさんと浴びて、1周回が終わり空調の効いたトランジットに戻る。2周目からより暑さが厳しくなってきたようで、エイドで身体を冷やす時間を多めにとる。

T1からフィニッシュ地点へと再び進み、いよいよ残り1周だ。最後のSapunovとの対面でタイム差が大幅に縮まっているのを祈る。そして30キロを終えていよいよ彼がやってきた。前回とほとんど変わらないタイム差で、まだしっかりと走れている。彼は残り7キロで、自分との差15分。優勝は彼が潰れない限り不可能なので、2位を守る走りにする・・・ペースを落してもきつさはそんなに変わらないけれど。トランジットへ戻り折り返してフィニッシュへと向かう。3位のMullerとは10分以上差があるから大丈夫だ。

と思っていると、わき腹が急に痛み出して、しかも中々治らない。本当に大丈夫だろうか・・・かなりペースが落ちてしまう。おまけに少し熱中症気味になり始め、非常に苦しい。エイドで身体を入念に冷やし、ゴールを目指す。

苦しい、気を抜くと意識が飛びそうだ。1キロで1分30秒失っても大丈夫だから、ゆっくりとエイドで止まりながらゴールを目指す。9時間のレースの残りたった30分だ!長いシーズンの最後の30分だ!と喝を入れる。非常に苦しみながらも走り続け、41キロ地点の最後の折り返しを終え、そこまできてやっと安堵できた。ああ、良かった、2位でゴール出来るんだ。フィニッシュはレースの終わりと共に1年の終わりでもあるので、非常に気持ちよくゴールテープを切れた。

2位は自分には良い結果だと思う。今日のSapunovはとても良いレースをしていて彼はコナに行くに値する。自身は良いレースとは言えず、2位になれたのは有力選手の不在によるものが大きい。とはいえ久しぶりのIRONMANは本当に素晴らしかった。アジアのみならず、世界各地のIRONMANでレースの中心で争えたら、どんなに素晴らしいだろうか。その為の努力をもっと注いでいきたいと強く思った。

2年前、このマレーシアで3位だった時以来のレースにおける素晴らしい1日だったと思う。

サポート使用機材
ウエットスーツ:HUUB ALBACORE SWIMSKIN
レースウエア:Pearl Izumi AIR TRISUITS
バイク:FACTOR BIKES SLICK
ヘルメット:KASK MISTRAL
ホイール:CORIMA 3SPOKE, DISC
タイヤ:VELOFLEX CARBON
リアディレイラー:CERAMIC SPEED Over sized
チェーンオイル:CERAMIC SPEED UFO DRIP
クイックレバー:TNI Shaved
ランシューズ:Reebok Floatride RunFastPro

IRONMAN 70.3 Shanghai レースレポート

1年ぶりのIRONMANシリーズ出場の為、中国の上海へと遠征してきました。上海までは成田から3時間のフライトで到着するので、沖縄行くのと変わらないくらいレベル。レースは上海から車で2時間、全長6300キロのアジア1長い川である長江に浮かぶ島、崇明島で開催されます。土地価格の高騰している上海中心部とは違い、とってものどかな島でした。まるで僕の住む茨城のようだ笑。

今回はJTUが発行する来年以降のIRONMANプロ資格を獲得できればと考え3位以内を目指しエントリーしたけれど、国体後珍しく複数日体調を崩してしまい、尚且つ2週間前に発表されたスタートリストを見る限り、参加者のレベルが高かったため、当初の目的は白紙にし、IRONMAN MALAYSIAへのトレーニングとして今大会を組み込むことにした。

およそ1年半ぶりに走るIRONMAN70.3、この場に戻ってこれて嬉しい。頑張るぞ!

そしてレースの朝がやってきた。準備でトランジットにいたらドイツのプロ選手に輪ゴムないかと聞かれる。余分にいくつかあったので、彼に分け与えるととても喜んでくれた。ふむ、良いことをした。その後、プレゼンテーションが終わり、スイムスタートエリアに移動する。

スイム 27分29秒

ポンツーンでのスタート。国体でこの方式でのスタートは上手く行ったから大丈夫、と言い聞かせて号砲を待つ。大丈夫、大丈夫、なんたって今日はHUUBのNEWウエットスーツ、ブラウンリーと共同開発して作ったAGILISを着ているからね。

左側に自分が入りたい集団を形成するであろう選手が固まっているのでダイブをして入水後はそちらに移動する。ウム、上手く行った。と思いきやダイブの衝撃か、ゴーグルがずれて少し水が入ってくる。視界が非常に悪くなってしまったが、実力者の集団に入るには水抜きしている場合ではない。懸命に泳ぐ。たった10m前方に集団がいるのに詰め切れず、間隔変わらずしばらく推移し、徐々に離されていく。ああ、集団に乗れなかった。

その後は一人で泳ぐ。途中数回水抜きして、その際ペースが緩むと誰かが自分の足を触ってくる。けれど前には来ないので、終始一人で先頭を泳いだ。スイムアップ付近で横に選手が何人か出てくる。前の集団は1分30秒前と絶望的な状況だ。トランジットへの移動中に先頭と4分と聞く。恐ろしいほど開いたけれど、WTS(World Traiathlon Series)でも先頭付近泳げるショートの選手が出場していた。ロングのスイムの強い選手の集団とは3分の差。どちらにしろ良いスイムではなかった。

 

バイク 2時間10分38秒

スイムアップは4―5人の集団で、トランジットでばらけて集団の2番目でバイクを乗車した。

最初の1キロは大きな道路へ行くまでの細い道が続くアプローチ。コーナーの減速を利用してシューズを履いてロスを少なくする。大きな道路に出て、横からイタリア人の元クイックステップ所属のプロ自転車選手、Domenico Passuelloが勢いよく抜いてきた。それは遠い昔の話さ、と彼は言ってたけど、バイクはやはり強い。自分の前にいる輪ゴムをあげたドイツ人は一時的にペースを上げたので、自分も同調して上げる。しかしDomenicoから徐々に離されていく。私も彼のバイクペースはキツイだろうと思い、追走しなかったけれどこれはミスだった。パスの瞬間は後ろつけられるのが嫌だからペースを上げるもので、徐々に落ち着いたと思うし、彼と平等に先頭交替するのは難しくても、このフラットで風のないレースで後ろ入れば、簡単には千切れなかっただろう。

というのもドラフティング効果は実は12m離れても大きく残り、そのあたりの感覚が久しぶりのIRONMANだったこともあり忘れていた。今回の出場選手それぞれバイクの実力はかなり違うけれど、ドラフティングレースのようにほぼ誰も集団から千切れない、そしてパックでバイクのペースが決まりラン勝負の展開だった。スイム遅れた私はその時点で勝負の土俵から降りていたと思う。だから挑戦的な意味でもDomenicoについていくべきだった。(終わってみると彼でさえ集団よりも遅いバイクラップだった。)

まだバイク3キロ地点だけど色々と書いてしまった。前のドイツ人のペースは少しゆっくりに感じたので、すぐにパスして先頭で漕ぐ。20キロ地点で3分前の先頭パックから落ちてきたオーストラリアの選手を抜く。20キロで3分詰めるのはバイク力に大きな違いがあるからだけれど、彼は私のパックの後ろで一度も前を引かず、しかし車間はしっかり開けて最後まで着いてきた。IRONMANは早くドラフティング車間を20mに変更すべきだと思う。個々の力が出た方が面白いし公平だと感じる。IRONMANはノンドラフティングじゃなくて、セミドラフティングが現状だ。

その後折り返し後にエイドをとっていると後ろのドイツ人が前に出てくれた。後ろに下がり彼と協調するか、自分がすぐに前を引くか、どちらに利益があるか考える。一先ず先は長いし、少し後ろで休むことにした。少し休んでからまた前に出て10キロほど漕いで、橋の僅かな登りで意図的にペースを落とすと、また彼が前に出てくれた。輪ゴムのお礼さ!!とは言わなかったけれど協調してくれるみたいなので、もっと短い間隔で前を交替しよう、頑張ろう、と声をかける。

どうでもいいけど「交替しよう」、と変換したら「皇太子用」と変換された。気品があるわね、僕のパソコン。

ドイツ人の彼とは非常に良い関係で協調できた。しかし60キロ地点程度でエアロポジションとりながらサドル後ろのボトルを取ろうとしたら、お腹が痙攣してしまう。かなり酷く攣ってまともにバイクを漕げなくなり、車間が30m程度に開くと後ろのオーストラリア人が慌ててダッシュで私を抜いてドイツ人に着いていく。そんな力が残ってるなら前引いてくれー。痙攣はすぐにおさまり先ほどと同様にドイツ人と協力しながらバイクを終えてランへ。

 

ラン 1時間16分10秒

ランに入ると先頭と8分程度の差と聞く。先頭集団は大勢でラン勝負な感じだったので皆走れそうだ。もう上位は無理だろうけれど、マレーシアへ向けて気合入れてしっかり走るぞ。

ランは7キロ程度を3周回、3分25秒ペースを目標に走る。まぁこのペースの維持は無理だろうけれど。最初の1周はだいたい予定通り。2周目から少しつらくなり、10キロは34分50秒くらいで少し落ちる。その後は脚の痙攣で力を徐々に失う。でもレースで痙攣するのは毎回だけど、いつも誤魔化して走れるので今日も大丈夫なはず。

少し力失っても何とか頑張る。2周目は3分35秒くらいで順調にビルドダウン。3周目はさらに苦しく3分45秒かからないようにするのが精いっぱい。何人か抜いたけれど順位は圏外なので意識せず、ペースをこれ以上落とさないでしっかり走りきることを目標にする。

耐えていれば終わりは来て無事フィニッシュした。スイム遅れたのがすべてだったけれど、上位はランもかなり速かった。70.3の距離を戦うには私はまだまだ弱すぎるな。

 

フィニッシュ後ホテルに戻ると、一度掲載されていた自分のリザルトがなぜか失格に変わっている。失格になる心当たりはないので理由を問い合わせているけれど、プロにとってある程度上位じゃなければ順位は何番でも大きな違いがないのが実情。何か自分がミスをしていて、その結果失格になっていたとしたら反省しなければならないけれど、いずれにせよ気持ちは11/17のIRONMANマレーシアに完全に向かっている。

今回の遠征ではワンダスポーツの皆様、中国大会日本語事務局の雨宮さんに非常にお世話になりました。本当にありがとうございます。来年も必ず中国の大会に戻ってきます。

サポート使用機材
ウエットスーツ:HUUB AGILIS
レースウエア:Pearl Izumi AIR TRISUITS
バイク:FACTOR BIKES SLICK
ヘルメット:KASK MISTRAL
ホイール:CORIMA 3SPOKE, DISC
タイヤ:VELOFLEX CARBON
リアディレイラー:CERAMIC SPEED Over sized
チェーンオイル:CERAMIC SPEED UFO DRIP
クイックレバー:TNI Shaved
ランシューズ:Reebok Floatride RunFastPro

福井しあわせ元気国体トライアスロン競技 レースレポート

10月7日に開催された福井国体トライアスロン競技に、茨城県選手代表として出場しました。

この大会はインカレ以来のショートディスタンス!久しぶりのショートのレースにドキドキ。だけど台風25号の影響で距離はスプリントディスタンスへ変更となりました。長いレースの方が得意なだけにスプリントへの変更は残念だけど、ここでハイスピードに苦しんでおけば、ロングのレースはエンデュランス、耐えるだけに感じるはずだ。

大会当日は朝食に食べた鮭が歯に挟まり、ティッシュで取ろうとしたら鮭だけでなく、差し歯も取れるというハプニングに見舞われるものの、その他は順調に準備が進む。ロングと違い午後からレース開始なので、時間と気持ちに余裕を感じることができた。女子のレースが終わり、いよいよ男子のレースが始まる。

 

スイム 750m

県代表同士2列に並んでのポンツーン。同じ茨城県代表の高根選手の方が泳力があるため、私は後列でスタート。ダイブした後は特にバトルもなく、穏やかに、しかし高速で第一ブイを目指す。

感触は悪くはない。丁度良い選手達を見つけ、離れないようにする。私はヘッドアップをしないとすぐに方向がずれてしまうので、頻繁にヘッドアップをする。多少エネルギーを使っても大きなロスにならないようにする。ヘッドアップを入れてもこの集団で泳げるだろうけど、大きくそれてしまったら復帰できないからね。

かなり落ち着いて泳ぐことができているように感じた。実際のタイム差も想定通りで悪いスイムではなかったと思う。この後恐怖のトランジションだ。絶対遅い自信あるよ。

バイク 20㎞

スイムから上陸すると、雨が降っていて驚く。転ばないようにしないと。バイクに乗車し、先ずは前を追う。

バイクでどこまで前に上がれるかが重要だ。選手を抜いて、抜いてを繰り返し、大きな集団を抜いたところで、集団が自分についてきたので私も集団の一員となる。しかし、この集団、漕げる人、漕げない人がローテーションしてしまったため、減速と加速を繰り返し中々ペースが上がらない。前との差が大きく開くわけではないけれど、全く縮まらない。

第一集団とは1分以上遅れているので、このままラン勝負では上位は厳しいのは分かっているけれど、この状況を打破できない。結局思うような展開を作ることが出来ないままトランジットへ。

 

ラン 5㎞

トランジットでシューズを履くのに手こずり、先頭でバイクを降りたのにランスタート時には集団の選手は40m前方でとても萎える。そしてとても苦しい。でも苦しい状態でも耐え続けるのが自分の持ち味なので、スピードは上がらなくても、ひたすら耐える。

トランジットを先に出た集団の選手は何人か抜いたものの、その中の走れてる選手とは差が詰まらない。そして前を行くバイク第一集団(私の集団は最終的に第二集団だった)の選手達は20-30人程度と、人数も多いので順位争いには加われないだろう。だけどこれが終わればしばらく短い大会は出ないので、精一杯走る。ランパートで順位は大きくは上がらず20位でのフィニッシュとなった。

 


1位 佐藤錬(福井)55分01秒

2位 小原北斗(鳥取)55分12秒

3位 池田康智(広島)55分14秒

・・・

20位 戸原開人(茨城)56分33秒

スプリントのドラフティングレースは普段の長い単独走レースと違い、持ち味が活きず大変難しいレースだけど、来年茨城国体では上位に入りたいと考えている。福井国体で自分の能力の低さが分かったので、1年をかけてロードバイクと集団走行を学び、加減速やトランジットの能力、ランのスピード、何よりスイムの泳力を身につけたい。

そのうちいくつかはロングにも繋がってくると思う。自分の目標や夢、モチベーションはロングにあるけれど、福井の選手が地元福井国体で活躍したように、自分も茨城国体では入賞を目指して頑張りたい。

今年のレースは10月21日の70.3上海と、コナの権利獲得に向けて非常に重要な11月17日のIRONMAN MALAYSIA。最後の準備を進め、万全の状態で臨むぜ!

日本ロングディスタンストライアスロン選手権 佐渡大会 レースレポート

今年の夏はロングトライアスロン日本選手権出場のため、6年ぶりに佐渡島へ遠征してきました。2013、14年はIRONMAN JAPANへの出場、15年からはコナを目指し、その予選年度の開始時期が8月末なので、IRONMAN第一戦に集中するため佐渡には中々出場することができませんでした。

今年はコナを目指していないし、独立初年は国内大会をメインに考えていることから、ナショナルタイトル獲得を目指し、佐渡への参戦を決めました。

最後に出場した2012年のこの大会では山本選手や高濱選手に続いての3位。この2人がライバルになると感じていた。あれから6年も経ち、ロング大会で経験を積み、年齢的にもピークへ向けて成長しているので、今回は自分が勝利しなければならない。落とせない大会なので準備をしっかりして、まずまず良い状態を作れたものの、自信と多少の不安が交錯しながらスタートラインについた。

 


スイム2キロ  (絶対長いよーー!!!)

浜の上からスタートラインの号砲と共にダッシュ! 浅瀬なのでドルフィンで進むうちに多少リードを作ることができた。

スピードのない自分としては、スイムのダッシュが苦手なので、泳ぐ前に先行できたのは非常に大きい。ドルフィンのリードを潰しながらも集団の最後尾に難なく潜り込めた。山本選手やスイマー選手はこの集団の前を泳いでいるようだけれど、この集団の大部分は自分よりも優れた泳力の選手達だと予想されるので、このまま離されないようにして泳ぎ切りたい。

 

しばらく泳ぐと私の一つ前を泳ぐ平松代表が遅れ始めたので、横抜いて集団を追いかける。すぐに前に追いついたので、このまま最後までついていけそうだ。

今回他の選手はスイムスーツを着用していなかったけれど、私はHUUBのスイムスーツを着用していたので、これが大きなアドバンテージになり、集団に潜り込む大きな助けとなったと思う。その後もそれほど消耗せずスイムアップできた。トランジットで高濱選手や浅海選手を発見。上手く泳げて良かった。山本選手との差は2分ピッタリ。ラン勝負は避けたいので、バイクの小木坂の前ではパス出来るようにしたい。

 


バイク108キロ (昔は105キロだった。まぁバイク長くなるのは歓迎だ)

乗車してすぐに集団の選手をパスして、前を追う。オーバーペースにならないようにレース全体を通して一番早く走れるように心がける。

10キロ地点くらいで2位に浮上し、あとは山本選手だけが先行している状態。差が詰まるのを期待して漕ぐ。自分のペースも設定通りだ。大丈夫なはず。

しかし、20キロ地点で先頭とのタイム差を教えてもらうと、まだ2分の差のままで全く縮まっていない。少し心配になったけれど、このまま自分のペースを守り、経過を待つ。

海岸線に入って、多少前が開けても先頭が全く見えてこないので、ヤキモキしながら登り坂を漕いでいると、横から井辺選手が抜いてきた。めっちゃ驚いた。たぶん同じ集団でスイムアップしたと思うから、ずっと自分の後ろを1時間近く(離れて)追ってきていたようだ。彼は上位に来るとは思っていたけれど、バイクスタート直後ならともかく、このタイミングで抜かれるとは思っていなかった。自分のペースが遅いのかと思ったけれど、パワーは出ている。彼がガッツを入れてオーバーペースで漕いでいると思うことにして、平常心で漕ぐ。自分の出力を1時間維持するのは彼なら出来るだろう。おそらくこれから失速するから、前を追うことに集中する。

って書くと冷静だけど、レース中はマジでビビりました…。そういえば自分もロング駆け出し中はガンガンいってたな、若者はこうでなくちゃね、とオッサンは思うのでした。

ファイターの井辺選手を抜き返した後も、ひたすら先頭を追う。差は1分程度になり、開けた場所では先頭車両を確認できるものの、思うように縮まらない。

しかも65キロ地点で栄養補給のジェルが詰まったボトルを落としてしまった。直ぐにブレーキをかけて引き返す、冷静な判断ができたものの20-30秒簡単に失ってしまった。これ詰めるのどれだけ大変なんだよ・・・。

その後は比較的差が縮小傾向にあり、小木坂の中腹で山本選手に追いついた。このアップダウンで離したいので、ペースを上げ、350W程度で坂を上り、下りもスピードに乗せて、もう一度登りを上げた。この後の下りで少し休んで最後の平坦でもう一度頑張ろう。ランまでに貯金を作ることが大切だ。サイドバイサイドの争いはしたくない。最後の平地もまだ足は残っているのでしっかり漕いで、トランジションへと突入。

バイクセクションデータ: Ave speed 40.2km/h(実測) \ Peak average power 5秒:417W, 1分:359W, 5分:325W

 


ラン21.1キロ

トランジットを出た後迂回して、トランジットへと向かうバイクとしばらく対面しながらランを走る。迂回後すぐにトランジットへと向かう山本選手に会う。ここで対面できたのは大きい。もう800mは走っているので、差は4-5分ある。これなら潰れない限り心配ないだろう。

高温でエイドも少ないのと、足が痙攣しそうな気配があるので、無理をしないように、しかし集中する。キロ3分40秒のランペースだと思って距離を消化していく。これなら先ずリードも守り切れるし、レッドゾーンではない。自分が練習でよく取り入れる、慣れ親しんだペースだ。後続との差は確認できないけれど、沿道から差は広がっていると聞けたので、安心した。

その後は、最後までしっかり走ってフィニッシュ出来た。日本チャンプになれて嬉しいけれど、そのタイトルを持ってどうしたいのか、が大事。世界はビビるほど速いけれど、自分も獲得したタイトルの助けを得ながら、活動をさらに整えて、世界挑戦への準備をしたい。

ITUロングディスタンストライアスロン世界選手権(デンマーク)レースレポート

北欧デンマークで開催された国際トライアスロン連合(ITU)主催のロング世界選手権に出場しました。
私の目標レースはIRONMANで、今まで短い距離の大会に力を入れているITUの大会に出場することは少なかったけれど、今回はJTUが決めたIRONMANプロライセンスの基準を満たすために出場を決めました。トップから10%以内のタイムでのフィニッシュでプロライセンスが承認されるのでそれが目標。今は国内大会回りながら実力高めるのがメインで、世界戦で着順競うレベルに達していないと思っており、世界戦への出場意義は微妙だけれど、プロ資格はここで獲得しておきたい。

スイム 3キロ

流れの弱い川でのスイムスタート。水質は中々の濁り具合で気持ち悪いぞ。バイクコースは平坦で風も強く、単走で走るのはとてもタイムロス。ドラフティング車間守りつつも、パックになって先頭交代しながら進んでいくだろうと予想される。スイムで集団逃すとキツイ展開だろう。

フローティングからのスタートは上手く行き、パックの後ろになんとか潜り込めたけれど、徐々に遅れていき孤立。前はとても大きな集団で、自分の周りにはちらほらと選手がいるだけ。スタート5分で良くない感じ。折り返し前に先頭手段との差を確認するとかなり開いている。スイムアップでの4-5分差を予想していたけれど、もっと悪いのではないか。折り返し後もひとつ前のパックは見えるけれど、200m以上先行していて、バイク序盤飛ばして追い付くのも無理そうだ。結局7分と先頭から大きく離されスイムアップ。

 

バイク 121キロ

スイムアップタイムが同じくらいの選手を抜いて、1分ほど前に良いペースで漕いでいる選手を確認。合流するため飛ばすか考えたけれど、結局マイペースで走る選択をした。

6月に出場した同じ距離の大会、バラモンキングが良い感じだったので、その時のペース配分を意識して走った。ほとんど選手を見かけない寂しいバイクパート。65キロ程度で先頭とすれ違い、差は11分-12程度でスイムアップからさらに4-5分離されてる。バイク終了時18分程度に抑えたい。しかし、後半60キロは全く足に力が入らなくなり、漕いでもパワーがでなくなる。特に予兆はなかったけれど、ヘロヘロになってしまいサイクリングのようなパワーメーターの数字を見て悲しくなる。結局前半ハーフと後半ハーフで50Wも下がり、平均出力も同じ距離のバラモンキングと比べ20Wも下がってしまった。とにかく最低なバイクパート。大きく遅れトップから10%すら入れなそうだ。

 

ラン 31キロ

4周回のランで、私が走り始めると先頭が2周目に入ったようで追い抜いてきた。

もう辞めたいレベルのタイム差だけど、ついていければ10%には入れそうだ。とはいえトップのランはとても速い。1周粘ったけれどついていくのは不可能なので、この大会でのプロ資格獲得は諦めることにした。そうなるともう走る意味は分からなく、最低レベルのレースにがっかりしながらゴールまで走り21位でレースを終えた

低めの目標を設定し、確実にそれは達成できると思っていたけれど、結果的にそれすら逃してしまい非常に情けない。もう一度自分がこの競技で何を達成したいのか考え、それに向かって本気で動いていかないと。世界で戦う・・・口で言うのは誰でも出来るし価値がないから、パフォーマンスを上げてレースの走りを見せて、本気で取り組んでいることを感じてもらえるようにしたい。

五島長崎国際トライアスロン大会エリートの部 レースレポート

先週6/17(日)は五島長崎国際トライアスロン大会エリートの部(スイム2キロ、バイク124キロ、ラン21キロ)に出場してきました。

シーズン中盤のこの時期はマストなレースがなく、スケジュールを自由に立てやすいものの、あまり自由に活動しているとJTUが発行するIRONMANプロ資格基準を満たせなくなるため、来年もプロ資格を維持するための活動をすることにしました。来年IRONMAN出れなくなるのは困るからね。一番自分の活動にマッチする方法で資格を満たせるのが来月デンマークで開催されるITUロング世界選手権。なのでその予選になるこの大会への出場を決めました。

バラモンキングの出場は4回目なので、諸々レースを走るにあたって必要なことは把握していて、ストレスが非常に少なく、気持ち良く大会に臨むことが出来ました。

昨年の怪我からパフォーマンスが中々戻らなかったが、近ごろトレーニングでは調子が上がっているのを確認していたため、レースでもレベルアップを確認し、確かな1歩を踏み出せたことを実感したいところ。

それはさておきレース始まるよ。

スイム 2キロ(スイムラップ:26:46)
穏やかな福江島の漁港でのスイムスタート。スタート後上手く先頭集団に滑り込んだものの、浅海選手が後ろに下がってから誰も先頭を引かなくなったのでペースが落ちる。HUUBのウエットスーツを着ていたので、ほとんど浮いているだけに近いような状態もあった。

スイムは他の選手の方が力あるし、後続を離したいとより強く思うのは他の選手だし、後ろ着くのは先頭泳ぐよりも良い練習になるし、自分が前を引く理由がないので、誰かが積極的に前を引くのを待つ。そうこうしているうちに井辺選手が前に出て引き始めたので、小休止は終わりにして泳ぎ始める。なんと前を泳ぐ浅海選手はキャップがとれたようでドンマイだな、と後ろで思っていたら、今度は自分が髪が邪魔で前が見えなかったらしく、若干前の選手と差が開いてしまっていた。とはいえすぐ前方に選手は皆とらえているので問題ない。


この差ならバイクで身体が乾くころには先頭になれそうだ。キックもほとんど打たず、かなり節約して泳げたと思う。

 

バイク 124キロ(バイクラップ:3:15:51)
トランジットでバイクへ向かい走りながらヘルメットをつけるのを咎められて、ちょいタイムロス。バイク乗車後5キロ地点くらいで若い井辺選手を抜いて先頭に立つ・・・立つっていってもどちらかと言うとサドルに座っているので、先頭に”座る”かもしれない。へへへ。

それにしてもバラモンキングエリートの部は高齢化が進んでいたため?!、今年は若い選手が盛り上げてくれていい感じね。と思うのは自分も年をとったからだろうか、とキーボード叩きながら感慨に浸る。

コース上ではAタイプの選手と混走するため、事故に気を付けながら調子よくバイクを進めた。スタートして45キロ程度の対面折り返しではAタイプの選手に紛れてしまい、後続との差は確認できなくなった。しかし良い感じで漕げているので、バイクの後半でもこのペースを維持することに集中する。距離を消化していっても、パワーはほとんど落ちず、かなりイーブンペースで漕ぐことが出来たようだ。108キロ地点にある対面折り返しでは2位の選手と10分以上の差が確認できたので、後半にかけて大きく差は開いていったみたいだ。

124キロの旅を終えてトランジットへ。

 

ラン 21キロ(ランラップ:1:19:16)
トランジットを終えてランの出だしも良い感じだ。序盤は少し早めに飛び出してしまったものの、すぐにペースを落とす。気温が高いので無理は禁物だ。後続とはタイム差があるが世界戦も近く、この大会がそれの良い練習にもなるため、ペースを落とさないようにしてきっちり走って1位でゴールしたぜ。

レース全体を通してイーブンペースでいけたのは、上手にレースを走れた証拠で、自信につながるし、自分の調子が上向きになっているのを感じた。このまま右肩上がりで成長できるようにしたい。来月の世界選手権は展開にも左右されるけれど、同じようなペース配分で、そしてもう数%出力やスピードを上げてレースが出来るようにしたい。

いきいき茨城ゆめ国体トライアスロン競技 リハサール大会 レースレポート

先日6/27(日)に茨城県潮来市で開催された2019年茨城国体のリハーサル大会に出場しました。

大会距離はスプリント!普段の8時間の長丁場のレースから、1時間のドラフティングOKなスピード勝負へ。ミドルより短いトライアスロンの大会は学生大会以来、8年ぶりの出場。どんなレースが出来るか分からないけど、今大会はリハーサル競技ということで、出たとこ勝負でリラックスして臨みました。諸々の失敗をフィードバックとして、次戦に活かしていこうという訳ね。

 

朝のエネルギー補給

潮来市は現在の住居の隣町!という訳で朝は落ち着いて自宅で食べたいものを調理して食べました。

 

ロングのレースは炭水化物中心に、タンパク質と脂質もしっかり撮りますが、今回は1時間で終わるレースですので、グリコーゲンローディングはほどほどに、朝食も200g程度のパスタにココナッツオイルとトマトソースをかけて食べるのみ。もしロングのレースならパスタをさらに150gに卵2-3個のスクランブルエッグも追加したでしょう。さて、レース前にジェルも1袋摂取し、いよいよ号砲が鳴る!!

 

スイム750m

朝7時30分からのレーススタート。最初のダッシュがかなり早い。そりゃあスプリントだもんな。

 

何とか集団の最後尾で粘っていると、しばらくして急に呼吸しても酸素が入ってこなくなる。ペースを落としても症状が治らないため、いったん落ち着くために小休止。落ち着いてから泳ぎ始めるも、集団はもう遙か彼方へ。たった750mで2分遅れてスイムフィニッシュ。

 

バイク25.2㎞(8.4㎞×3)

トランジットで手こずり、さらに数秒遅れてバイク乗車。とにかく前を追わないと。今回は福井国体の茨城県代表選手選考会も兼ねているから、それには選出されなくてはならない。スイムで遅れた2分差のままランに入ったら予選敗退必至だ。とはいえもう15W、望んだ出力が出ない。

 

スイムからバイクの移行練習や、ロードバイクでのポジションをもっと煮詰めないと。なんとか姿勢低くして漕いでいると、1周目を終えて50秒程度の差になりひと安心。2,3回後ろの選手にもローテーションしてもらい、休みながら引き続き前を追う。最終周回に入ってすぐ集団をとらえ、無事先頭に追い付いた!と思ったらさらに前に二人逃げていると聞いて萎える。そのまま休みたいから集団でまったり漕いでバイクを終えてしまった。

集団の後ろに入れば200W前後で休めるけれど、ペースは落ちる傾向にあったと思う。最初から個人TTをやるぞと強い決意と、そしてそのための練習が必要に感じた。

トランジットはまたもや数秒ロス必至で、集団の皆に取り残されてランスタートはテンション下がるので、バイク終わりで少しペースを上げて集団の前でバイクを終えるようにした。

 

ラン5㎞

予想通り遅いトランジットを終えて・・・ランスタート。ペースが上がらない。70.3のランとあまり変わらないような走りだ。きついけれど、たぶんもう5㎞距離が長くてもペース変わらないのだろうな・・・。冬場のデュアスロンの時はもっと走れたと思うけれど、シーズン入ると身体が高いスピード、出力を上手く出せなくなっているように感じる。結果としてはひとまず全体3位でゴールし、国体の出場権は手に入れた。

 

総括すると情けないレースだったな、というのが率直な感想だ。

こんなパフォーマンスでは国内の有力選手が集う国体はとても戦えるレベルじゃないのは間違いない。とはいえ自分のロングの大会への情熱やノウハウを上手くショートにも共有させ、準備をしっかり行えば、面白い結果も残せるのではと感じている。福井国体、そして来年の茨城国体では自分のミッションとして、良い成績を上げるようにしたい。

2018年 全日本トライアスロン宮古島 レースレポート

今年も宮古島トライアスロン(Swim:3km, Bike:157km, Run:42.195km)コースマップ に出場してきました!

スタートラインに立つときは諸々不安しかなく、どうなるかと思っていたけれど、2位で終えることが出来てホッとしてます。パフォーマンスは練習面やレースを振り返っても、優勝してた頃より劣るけれど、強くなるのはこれからって訳さ。では早速レースを振り返りましょうかね。


スイム

ナーバスなスタート前の時間が終わり、スタートの号砲が鳴る。目標は優勝候補のキャメロンのパックでスイムを終えること。最近の泳力的に、たぶん遅れるだろうな、と思っていたけれど、予想の2倍増しでスイムは悪かった。泳ぎだしからスカスカな感じがして、全く上位陣のパックについていけない。強豪選手のキャメロンとサイモンが2人同じパックで上がり、バイク序盤を一緒に走らないよう祈りつつ、集団の後ろの方で泳ぐ。ヘッドアップをしても確認できないほど、先頭は遥か彼方に行ってしまった。さようなら。


 バイク

スイムを終えて先頭5分、キャメロン3分と聞く。そんなに遅れるか…。がっかりだけれど、一人で頑張るしかない。今年は例年とは違い、風の穏やかな伊良部大橋を渡り、島内を1周する。その間先頭とのタイム差を聞いて、かなり開いていることに驚く。キャメロンとはそれ程差が開いていないので、先頭のサイモンのペースがとても速いようだ。

伊良部島巡りが終わり、お次は池間島へ。島を堪能できるバイクコースだね、そんな余裕ないけど。池間島手前からすでにパワー低下が始まる。不安はあったけれど、ここまで弱いのか。差は大きく開き、レース序盤で既に10分の差。後ろから来たダミアンに、一緒に行こうぜ、と言われても全くついていけない。しょぼいパフォーマンスに嫌気がさしてきた。おまけに雨も強くなり、周りが暗くなり、気持ちもダークな方向へ向かっていく。という訳でポジティブな新しいモチベーションを探す。

新規活動の初戦、なんとかまともな結果は残さないと、我慢しろ、このまま走りきれば3位にはなれる。辞めるよりはずっといいはずだ。OK、3位だ、3位を目指そう。とにかくレース続ける気持ちを作り、パワーが低値をさらに突き抜けることがないよう辛抱する。ロングは我慢のスポーツだぜ。その後も差は広がり続け、先頭とは20分近い差をつけられる。まぁ今の目標は3位だ。ダミアンとの差はいかほどに?


ラン

トランジットで3位と7分差と聞く。随分開いたな、とはいえ宮古のランパートはきついし、問題なく追いつけるだろう。自分の調子も良くなさそうなので、予定よりさらに安全運転で繰り出す。優良ドライバーの鏡だぜ。行きは強い向かい風なのでタイムは一切見ないで、時折心拍だけ見て落ち着いて楽に走れるようにした。

タイム差を聞いていると折り返し前には追い付きそうだ。14キロ地点くらいでダミアンに追い付き新目標の3位に浮上。余力を持って走って、この位置は最低限確保することにする。2位はキャメロンで、彼は先頭に追い付くだろう。先頭のサイモンとは大きく差がつまらないし、リスク追ってまで追いかけるタイミングじゃないな。19.5キロ地点くらいで先頭のサイモンと、その後方20mくらいにいるキャメロンとすれ違う。この位置でしかレースできないのは情けないぜ。

折り返しをすぎてから対向のダミアンとの差を見て、結構開いていることを確認。心拍をさらに3-4拍落として、より安全な方向で走る。しかし、応援、対向の選手から、サイモンが歩いているぞ、追い付ける!と耳寄り情報を何度も教えてもらう。自分の余力も十分なので、ペースをあげて2位にチャレンジしてみることにした。そりゃあ3位より2位のほうがいいでしょうよ。後半になっても良く脚が動き、30キロ地点では8分差、35キロ地点では2分程度に縮まり、これはいけそうだなと思い始める。次の角で見えるかな?次はどうだとろう?とカーブの度にサイモンの姿をとらえるのを楽しみにしては、がっかりしていたけど、38キロ地点くらいでようやく追いつき、2位に浮上出来た。あとはゴールまで宮古島を堪能しながらフィニッシュだ。

フィニッシュ直後は、内容の悪いレースにイライラと情けない気持ちが強かったけれど、今年の宮古はなんとか乗り切る、辛抱のレースになると思っていたこともあり、今は冒頭の通りホッとしている。

キャメロンは実績的にもちろんナンバー1。ただサイモンは6時間30分の間はレースの主役で、バイク後も優勝に挑戦できる位置にいた。だからそれに挑戦し、結果的に失速して3位になったけれど、彼の3位の方がずっと私のレースより価値があると個人的には思う。もし無難に2位を守ろうとしていたら、彼が2位だった。ドイツから遠く離れた大会で、彼にとっては2位も3位も変わらないけれど、キャメロンに勝っての優勝なら全く意味が違うから、少々オーバーペースでも勝利に挑戦したんだと思う。

サイモンは数年前までIRONMANで戦っていたけれど、今はドイツで先生をしているみたい。そんな訳で1ミリも勝った気がしないけれど、私にとっては自国の、スポンサー向けにも一番大きな大会で、キャメロンの次点になれたのは良かったと思う。彼に勝ったと本当に言うにはIRONMAN NZで勝たないと駄目だけど、宮古では来年出場したら勝利を目指したい。

シーズンはまだまだこれからで、自分の調子もどんどん良くなっていくと確信している。これからをお楽しみに!