2018.08.28

戸原選手の愛車「TTバイク」ご紹介

本日はバイク紹介!!ということで私が今年から愛用しているFactor BikeのSLICKを皆さんにお披露目したいと思います!
Factor Bikesはまだまだ歴史の浅い新興バイクブランドながら、自転車のプロチームAG2Rにバイクを供給していて、世界一の自転車レース、ツールドフランスでも大活躍しています。

私がバイクに求める最大のポイントは速いバイクであることです。ロングはショート以上にバイク性能でタイム差がでてくるので、ツールを走る選手と同じ高性能なバイクに乗れることはとても嬉しいです。
このバイクの大きな特徴はモデル名、SLICKの由来ともなる、ダウンチューブが二股に分かれていることでしょう。この構造によりダウンチューブに乱流が生まれにくくなり、空気抵抗が軽減されます。
他にも最近のトレンドである一体型のブレーキやトップチューブから直線的に伸びるハンドル等、見るからに速く走れそうですね。造形の美しさも素晴らしい!練習が終わればお部屋のインテリアへと早変わり、毎日バイク眺めて幸せ感じてます(笑)。

SLICKはプロスペックでありながら、ハンドル回り含め、ポジションの調整幅も大きくとられているバイク。どんなに高性能なバイクも合わないポジションでは、なかなか性能を発揮できないので、この点でも好評価!一体型ブレーキには効きの悪いものもあるけれど、SLICKのブレーキはしっかり止まれて安心安全。ハンドリングも大きな癖はない。もちろんロードバイクの方がこれらの操作性は良いのは間違いないけれど、TTバイクにしてはとても優秀だと思う。踏んだ感覚は、ホイールやタイヤ等のフレーム以外のパーツを揃えないと過去のバイクとは比較出来ないけれど、長距離乗って硬くて足が売り切れる、ということも感じない。でもまぁ踏んだ時の感覚はフレームよりもホイールやタイヤ、タイヤの空気圧が影響するかと思います。
SLICKは私と同じようにタイムを求めたいシリアスライダーには特にお勧めしたい。また、かっこいいバイクに乗りたい人にも、まだあまり日本で出回ってない=人とかぶらないバイクに乗りたい方にも良いですね!
ホイールはフランスの老舗カーボンホイールメーカーのCORIMA。元々ヘリコプターのカーボンボディを作っていた会社なので、カーボンの質の高さには定評があります。3本スポークとディスクホイールの組み合わせは圧倒される存在感があるけど、めちゃめちゃ軽いんですよ!

タイヤはVELOFLEX社。このメーカーは他タイヤメーカーにスポンサードされた選手が自費で購入して、ロゴ消してこっそり使用しちゃうくらい良いものです。高価なタイヤだけど、しなやかな乗り味は素晴らしく、是非試してほしいです。
私のこだわりポイントとして、レース用のチューブラータイヤは両面テープではなくセメントで接着しています。テープはとても便利だけど、タイヤが転がる抵抗を少なくしたいならセメントで硬く接着させるのがお勧めです。タイヤに2層、ホイールに3層セメントの層を作って接着してます。セメントを乾かす時間もかかるので、こだわる人向けですかね。
転がり抵抗を少なくしたら、駆動抵抗も小さくしたいところ。そういうわけで私はリアディレイラーにセラミックスピード社のビッグプーリーを使用しています。(BBもセラミックベアリングにしています。)これによりチェーンやクランクがクルクル回るときに生じるロスを少なくして、自分の力を最大限に推進力へと変換できるってわけです。
戸原TIPSとして、汚いチェーンやオイルの切れたチェーン、伸びたチェーンは抵抗が増大します。大事なレースの前はきちんと清掃すると速く走れますよ!

バイクは機材面含めてとても好きなので、話したいことが山ほどありますが、ひとまずこの辺でお開きにしますかね。
シーズンもいよいよ後半戦!Factor Bikesと共に成功を求めて精一杯戦っていきたいと思います。皆様引き続き応援よろしくお願いします!