2019.02.25

【実験】ポジションが速度に及ぼす影響

皆さんこんにちは。寒いのもロスタイムに突入しつつある今日この頃、戸原は花粉の本格飛散に怯える毎日です。花粉の飛散で私は悲惨な状況になるのです。あはは。

今日のお題は乗車ポジションが速度に及ぼす影響についてだ。なにやら難しそうだね。

自転車を前に進めるための最大の敵である空気抵抗。バイクの単独走ではこの空気抵抗を小さくすることが速く走る為にとても重要になります。えっ、そんなに関係ないでしょって。そんなあなたの為にバイクの乗車ポジションを変えると、どれほどスピードが上がるのか実験してみたよ。

【実験方法】

同じバイクでパワーを一定にして同じコースを走行。

コースは四角形の周回コースで1周回のタイムの変化を計る(12.65キロ)

実験する乗車ポジションは3種。それぞれアームレスト(肘置き)、ブルホーンハンドルのブレーキ、エアロバーを握るポジション。

コーナーもすべて同じように減速する。コーナー時のみハンドルのブレーキを握り、それ以外はすべて指定されたポジションをとる。


とまぁこんな感じだ。コースは車等の実験結果に影響を及ぼす要因はかなり少ない場所を選んだよ。風も弱くていい感じね。

 

それでは実験スタート!!

 

まずはアームレストを握るポジション

私のFACTORバイクはハンドルブルホーンよりアームレストがかなり高い位置にある為、ここに手を置くと上体がとても高くなる。見るからに空気抵抗が大きそうだ。

【アームレスト】
タイム:5分25
平均時速:29.3
平均パワー:187W

時速30㎞に届かず。タイムも悪いけど、上体が高く、とても不安定だった。レースで疲れてくるとこのポジションになる人を見かけるけど、とっても減速してますよ。
 

続いてブルホーンバーのブレーキを握るポジション

ドロップハンドルの場合ブラケットにあたる場所だ。アームレスト部より上体が低くなり速そうだ。

【ブルホーンブレーキ部】
タイム:5分11
平均時速:30.4
平均パワー:187W

およそ時速1㎞上がり夢の30㎞台突入!!ちなみに手の位置は一緒でも肘を曲げて上体を下げていけばもっと速度が上がります。
 

最後にエアロバーを握るポジション

レースのポジションなので見るからに速そうだ。期待に胸を膨らませ実験スタート。

【エアロバー】
タイム:4分46
平均時速:33.4
平均パワー:187W

とても速くなった!同じパワーでもポジション変えるだけでここまで速くなるのね。

 

ちなみに最初のアームレストを握るポジションで、同じ実験方法で出力だけ50W程上げてもう一度計ってみた。

【アームレスト】
タイム:4分55
平均時速:32.7
平均パワー:236W

これだけ出力を上げてもまだエアロバーの方が速い。
レースの平坦ではエアロバーを握るべきだね。

しかしただエアロバーを握れば良い、という訳ではなく、頭や上体を下げる等しないと効果は半減する。そして一般的にエアロバーを握ったポジションは快適ではなく、多少出力が下がる傾向にある。(しかし空気抵抗が少ないから出力が下がっても早く走れる。)

自身の出力と空気抵抗、そして長丁場のレースを耐えるための快適性のバランスポイントを見つけることが理想のポジション探究と言えるだろう。今日の僕いいこと言うなー。

色々書いてもうお開きでいいと思うけど、とりあえず実験だから結論書くよ。

 

エアロバーは速い!!

 

以上。

皆さんもエアロバーを良いポジションで、レースの最後まで握れるように工夫してみて下さいね。