2020.02.17 #TSUSHIMA

カーフマンジャパン南関東ステージ レースレポート

エイジ(40代)38位 記録 1:44:23

こんにちは!ZOHNのアベレージレーサー?!の津嶋です。
2/9(日)川崎市の埠頭にある東扇島公園で開催されたデュアスロン、カーフマンジャパンに参戦してきました。今回はアベレージレーサーっぽく?!自分の心の声に着目したレースレポートをお届けしたいと思います。ご笑覧ください。

この大会は会場が自宅近くということもあり、エントリーとしては3回目になるが、なんと過去2回は直前に急用が入ってしまいDNS(Do Not Start)・・・となかなか縁の無い大会だった。そういう意味でも今回は是非とも参加したい!と意気込んで心の準備しながら臨んでいた。
とは言え、天気が雨だといやだなぁと数日前の天気予報を見たところ、なんとレース日前後の風速予報が11m/s・・・。いつも寒く風が強いレースとは聞いていたが、10m/sを越えるとは・・・過去を振り返っても風速10m/sを越える中でのレースは今まで記憶にないし、今はシーズンオフのため高出力でバイクセクションを乗り切る自信は全く無く・・・。
しかし、風が強いからDNSというのはさすがに回りに示しがつかない。応援に来てくれると言っている家族には、かなりの防寒対策が必要だと伝えて、子供にはスキーウェアの準備をしながら、実は少し心が折れ気味な自分。
実際のレース当日、朝からかなりの晴天。もし風が強かったとしても、天気が良いというだけで気持ちはかなり前向きになれる。GoogleMapでルート検索すると、会場となる東扇島東公園までは自宅から渋滞無しの20分・・・やはり近い。でもこうした大会ではよくある駐車場渋滞に備えて少し早めに出ることがしたが、駐車場渋滞は全くなく、サクッと会場近くのサッカー場に駐車完了。いやぁこれは楽だわ、と気持ち的にはノンビリとバイクのセッティングを始めた。

ここでトラブル発生・・・なぜか変速しない・・・。

すべてのコネクターも接続できているし、動作ランプも点灯しているのでバッテリーも問題はない。インドアのトレーニングシミュレーターのZwiftライダーの自分にとってはこの手のセッティングは日課であるし、新型のDi2に換装してから10レース以上の遠征レースに参加しているが、このパターンは初めてである。
う〜んやばい。何度もリアタイヤやコネクターを付け直して試行錯誤するが全く改善されない。このままでは、ギアチェンジなしでバイクセクションを突破しなければならないのか??という無謀なチャレンジ頭をよぎるが、さすがにそれは全く気乗りがしない。
そういえば今日の大会はJTUも関与している大会なので、会場に行けばメカニックサービスぐらいはあるはず・・・という期待をもって受付で確認したところ、

今日はメカニックサービスはありません・・・

が〜ん・・・このままではまたしてもDNSか??ここまできて??つくづく縁のないレースだと、家族にもし直らなかったら今日は出れないかも・・・と伝えたところ、息子がサクッと

「パパはメカに詳しいから、もちろん直せるんでしょ??」

との突っ込み。う〜ん、ちょっとレース直前で混乱して焦ってしまったが、ここは心を落ち着けてメカ屋らしく冷静に考えてみよう。Di2のレイアウトは極めてシンプル、正常に通電している状態でリアディレーラーのモーターが動作しない原因は2つか??

モーターが脱調している

モーターが原点復帰できなくなっている

この現象が起こるのは、チェーンやディレーラーに何か引っかかって負荷がかかってしまっているか、正常動作範囲を越えたところで停止しているということか・・・じゃぁ手で正常動作範囲まで戻してやればいいということか(この思考時間・・・実に1分程度)。
ということで、リアディレーラーを何度か手動で動作させると・・・おお!動き始めた。しかもその後は全く何も無かったように順調。もっと早く気づけよって感じですが・・・久々にメカ屋で良かった、息子にも面目が保てると心から喜びながら、気持ちは超ポジティブ側にシフト!今日は良いレースができそうに思えてきた・・・人間ってこういうところは極めて単純である。
とはいえ念のためバイクコースを試走して、ギアチェンジの動作をチェックする。試走ではウィンドブレーカーの上にさらに上着を着て走っているのに結構寒い・・・。やはりこの寒さだとスタート時には、ウィンドブレーカー、手袋、ネックウォーマーの防寒3点セット着用することを決める。

スタート10分前からベンチコートを着た状態でスタートラインで待機。スタート直前にコートを渡せば、ギリギリまで体を温められる・・・こういう時は一人レースではなく、家族が応援に来てくれていることを心から嬉しく思う。
エイジクラスは40代〜50代のグループが最初のスタートなので、スタート時間が早いことは非常にうれしい。スタート合図と共にスタート・・・今日の予定ペースは無理せず4:30min/kmターゲットで臨む計画をしていた。
スタートしてみるとやはりみんな40,50代と言えどかなりハイペース・・・自分も4:00min/kmぐらいで走っているが全くついて行けない。しかし、レースは長いので、予定ペースに戻しながら気軽にスタート。この辺りの気持ちの余裕は年の功かな。

風は感じるが、体感的には想像していたほどキツくはない。結果的には予定通りのペースになる4:26min/kmで5kmのランセクションを終えることができた。
この頃にはスタート前に感じていた寒さはもうなくなり、トライジションに向かいながら何を脱ごうかと考える・・・。ネックウォーマーはもういらないかな、でも手袋は付けていこう。ウィンドブレーカーが悩みどころだけど、バイクは寒くなりそうなので着たままにすることで決定。バイクセクションに入る。

結果的には、このウィンドブレーカーを脱がなかった判断が本レースの最大の反省点。
バイクセクションに入った途端、急に暴風を体感することになる。そうなるとこのウィンドブレーカーがかなりばたつくことに気づく・・・。これは間違いなく空力的には5〜10wぐらいはロスしているんじゃないかという印象。予定バイクペースはNP(Nomalized Power)=210Wで考えているので、走行中は180〜220Wの範囲でパワーをコントロールしながら展開。心拍は常時170を越えているが、体感的なしんどさはないので今の自分のオリンピックディスタンスぐらいの距離までの心拍は170前後は維持できている様子。
バイクは直線が中心のフラットなコースを6周回なので、横風や向かい風に耐えながら淡々と進む。ここ半年はバイクのトレーニングを減らしてはいたが、体感的にはそこまでパフォーマンスは落ちていないと感じながら29kmを完了。

結果としてはNP=198W10Wほど低めのペースにはなったが、体感的には予定通り感を感じながらトランジションに進む。今回もトランジションに用意していたスペシャルドリンクを空けようとしたところなんと手袋のせいでなかなか空かない・・・。う〜ん。こういうのは始めに空けておくべきだったとおもいながら10数秒ロスして最後のランスタート。足は予定通り残っているか??
最近のレースは自分にとっては競技をしているというより、体と対話しているという方が近い。事前の計画通りに体が動き続けてくれるか??体の反応を見ながら時間を過ごすことを楽しんでいる感じ・・・この感覚は競技をしている年配者は共感してもらえるのではないですかね?
やはり前半のランよりは足が重く、4:40min/kmぐらいを維持するのが精一杯。心拍も170台半ばを維持しているので、今日はこのペースで最後までいく。スタートから沿道で妻と子供がの姿を定期的に見つける。しかし、応援の声は少ない・・・う〜ん、今回はソニーのデジカメRX100R7を20枚/秒の連射設定で渡してこれでボタン押すだけで誰でも撮れるからって、ちょっと撮影に集中しすぎてしまっている。選手としては、「パパがんばって〜」という言葉が定期的に聞こえた方がかなり嬉しいのだが、どうやらカメラがそれを邪魔してしまっているようだ。次回以降は気を付けないと・・・。

ランでは数名に抜かれることになったが、これ以上ペースは上げない。無理矢理上げたとしても先々ペースが落ちるだけなので、ラスト1kmまではペースを維持する。この辺りの割り切りもレースの場数、歳を重ねる中でできるようになったこと。自分の体と対話を繰り返す事で決められるようになった。
ラスト1kmを迎え、少しずつペースアップ・・・頭もゴールモードに切り替え始めて、どうやってゴールしようかな?と考え始める。ゴールまであと数百メートルにさしかかったところで、家族の声??あれ??ここに今いるとゴールラインに間に合う??一応、もうゴールだよ!って一言伝えると分かってる模様。じゃぁいっか・・・でもあまり距離ないけど・・・ここからがんばってラストスパートをしようと思ったが、あまりスパートしすぎると家族が間に合わないかもしれないという事が頭をよぎる。追いかける前走者がいるわけじゃないから、まぁそこまで飛ばさなくてもいっか・・・ということでいつもより軽めのスパートでゴール!

あれ・・・やっぱりいない(^^ゞ
ゴール後、ちょっとしてから・・・「あ〜ごめん間に合わなかった・・・一誠が寒くてパパのベンチコート着てるから何度もこけちゃって・・・」

はぁ・・・そういう感じ・・・ゴールは見れなかったかぁ・・・ち〜ん・・・

後半のランのペースは4:38min/km。レースとしては、ほぼ事前の計画通りで展開できたので、自分としては十分納得できるレースができたので文句ありません。しかも、ゴール後も最近問題となっている内蔵トラブルの兆候もゼロ。久しぶりのスッキリ爽やか?!な気持ちでした。タイムは1:44:23でエイジ38位、結果を見ると1:39〜1:44の5分の間に同エイジカテゴリーでも約20名が連なっていることからも、このレンジが激戦区であることが分かる。アベレージレーサーはこの山を越えられるかどうかが課題ですかね??
本大会を振り返ってみても、首都圏からの会場アクセスも良く、駐車場から会場も非常に近く、コースも快適・・・寒いという点を除けばとても良いレースだと思います。出場されたことがない方は、シーズンオフの刺激入れとしても、検討していただいても良いかと思います。
今シーズンはこの流れでなんとかトライアスロンでの内蔵トラブルの原因を突き止めて、爽やかなゴールができるシーズンにしたいと思います!これから5月の横浜トライアスロンに向けて徐々に上げていきます。

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