2018.09.06 #TOHARA

日本ロングディスタンストライアスロン選手権 佐渡大会 レースレポート

今年の夏はロングトライアスロン日本選手権出場のため、6年ぶりに佐渡島へ遠征。6年前の2012年には敗北を喫した山本選手と高濱選手も出場する中での激戦の内容をお届けします。

日本選手権 総合優勝

今年の夏はロングトライアスロン日本選手権出場のため、6年ぶりに佐渡島へ遠征してきました。2013、14年はIRONMAN JAPANへの出場、15年からはコナを目指し、その予選年度の開始時期が8月末なので、IRONMAN第一戦に集中するため佐渡には中々出場することができませんでした。

今年はコナを目指していないし、独立初年は国内大会をメインに考えていることから、ナショナルタイトル獲得を目指し、佐渡への参戦を決めました。

最後に出場した2012年のこの大会では山本選手や高濱選手に続いての3位。この2人がライバルになると感じていた。あれから6年も経ち、ロング大会で経験を積み、年齢的にもピークへ向けて成長しているので、今回は自分が勝利しなければならない。落とせない大会なので準備をしっかりして、まずまず良い状態を作れたものの、自信と多少の不安が交錯しながらスタートラインについた。

 


スイム2キロ  (絶対長いよーー!!!)

浜の上からスタートラインの号砲と共にダッシュ! 浅瀬なのでドルフィンで進むうちに多少リードを作ることができた。

スピードのない自分としては、スイムのダッシュが苦手なので、泳ぐ前に先行できたのは非常に大きい。ドルフィンのリードを潰しながらも集団の最後尾に難なく潜り込めた。山本選手やスイマー選手はこの集団の前を泳いでいるようだけれど、この集団の大部分は自分よりも優れた泳力の選手達だと予想されるので、このまま離されないようにして泳ぎ切りたい。

 

しばらく泳ぐと私の一つ前を泳ぐ平松代表が遅れ始めたので、横抜いて集団を追いかける。すぐに前に追いついたので、このまま最後までついていけそうだ。

今回他の選手はスイムスーツを着用していなかったけれど、私はHUUBのスイムスーツを着用していたので、これが大きなアドバンテージになり、集団に潜り込む大きな助けとなったと思う。その後もそれほど消耗せずスイムアップできた。トランジットで高濱選手や浅海選手を発見。上手く泳げて良かった。山本選手との差は2分ピッタリ。ラン勝負は避けたいので、バイクの小木坂の前ではパス出来るようにしたい。

 


バイク108キロ (昔は105キロだった。まぁバイク長くなるのは歓迎だ)

乗車してすぐに集団の選手をパスして、前を追う。オーバーペースにならないようにレース全体を通して一番早く走れるように心がける。

10キロ地点くらいで2位に浮上し、あとは山本選手だけが先行している状態。差が詰まるのを期待して漕ぐ。自分のペースも設定通りだ。大丈夫なはず。

しかし、20キロ地点で先頭とのタイム差を教えてもらうと、まだ2分の差のままで全く縮まっていない。少し心配になったけれど、このまま自分のペースを守り、経過を待つ。

海岸線に入って、多少前が開けても先頭が全く見えてこないので、ヤキモキしながら登り坂を漕いでいると、横から井辺選手が抜いてきた。めっちゃ驚いた。たぶん同じ集団でスイムアップしたと思うから、ずっと自分の後ろを1時間近く(離れて)追ってきていたようだ。彼は上位に来るとは思っていたけれど、バイクスタート直後ならともかく、このタイミングで抜かれるとは思っていなかった。自分のペースが遅いのかと思ったけれど、パワーは出ている。彼がガッツを入れてオーバーペースで漕いでいると思うことにして、平常心で漕ぐ。自分の出力を1時間維持するのは彼なら出来るだろう。おそらくこれから失速するから、前を追うことに集中する。

って書くと冷静だけど、レース中はマジでビビりました…。そういえば自分もロング駆け出し中はガンガンいってたな、若者はこうでなくちゃね、とオッサンは思うのでした。

ファイターの井辺選手を抜き返した後も、ひたすら先頭を追う。差は1分程度になり、開けた場所では先頭車両を確認できるものの、思うように縮まらない。

しかも65キロ地点で栄養補給のジェルが詰まったボトルを落としてしまった。直ぐにブレーキをかけて引き返す、冷静な判断ができたものの20-30秒簡単に失ってしまった。これ詰めるのどれだけ大変なんだよ・・・。

その後は比較的差が縮小傾向にあり、小木坂の中腹で山本選手に追いついた。このアップダウンで離したいので、ペースを上げ、350W程度で坂を上り、下りもスピードに乗せて、もう一度登りを上げた。この後の下りで少し休んで最後の平坦でもう一度頑張ろう。ランまでに貯金を作ることが大切だ。サイドバイサイドの争いはしたくない。最後の平地もまだ足は残っているのでしっかり漕いで、トランジションへと突入。

バイクセクションデータ: Ave speed 40.2km/h(実測) \ Peak average power 5秒:417W, 1分:359W, 5分:325W

 


ラン21.1キロ

トランジットを出た後迂回して、トランジットへと向かうバイクとしばらく対面しながらランを走る。迂回後すぐにトランジットへと向かう山本選手に会う。ここで対面できたのは大きい。もう800mは走っているので、差は4-5分ある。これなら潰れない限り心配ないだろう。

高温でエイドも少ないのと、足が痙攣しそうな気配があるので、無理をしないように、しかし集中する。キロ3分40秒のランペースだと思って距離を消化していく。これなら先ずリードも守り切れるし、レッドゾーンではない。自分が練習でよく取り入れる、慣れ親しんだペースだ。後続との差は確認できないけれど、沿道から差は広がっていると聞けたので、安心した。

その後は、最後までしっかり走ってフィニッシュ出来た。日本チャンプになれて嬉しいけれど、そのタイトルを持ってどうしたいのか、が大事。世界はビビるほど速いけれど、自分も獲得したタイトルの助けを得ながら、活動をさらに整えて、世界挑戦への準備をしたい。

back