2018.11.27 #TOHARA

IRONMAN MALAYSIA レースレポート

開催地:マレーシア・ランカウイ  開催日時 :2019年 11月 17日   距離:スイム/3.8km,バイク/180km,ラン:42.2km

Proカテゴリー 総合2位(8時間55分13秒)

祝、IRONMAN復帰!!と言うことで、昨年の鎖骨骨折後初めて走るIRONMANレース!(昨年のコナは出てるけど、ゆっくり完走しただけ)レースの舞台はマレーシアのランカウイ島!毎年サバイバルレースとなる、高温多湿の苦しい環境は自分に向いているレースだ。

過去この大会は相性が良くて、出場3回全て上位でフィニッシュしている。5位、5位、3位と来ているので今回は1位が欲しいけれど、かなりの強豪選手が多数エントリーしているので難しそうだ。

来年コナの予選からはコナはクオリファイ形式になり、このレースには1枠のコナスロットが用意されている。来年コナの権利を持っている選手はまだほとんどいないので、優勝しなければコナには行けないだろう。私としては久しぶりのIRONMANをしっかり走り、その結果コナが手に入れば最高だけれども、コナを目的に来たというより、良い形でIRONMANを走り得られたものを、来年に生かせたら良いと感じていた。

しかしレース前日のプロ説明会では、予想していた強豪プロが複数来ておらず、もしかしたらコナも行けるのでは、と勝利に対して意欲的になった。火曜に現地入りし暑さにも慣れてきた土曜日にレースが始まる。

スイム:52分50秒

スイムウォーミングアップでバシャバシャ水しぶきを出して泳いで、それを友人にかけて遊んでいた昨年優勝のフランス人、Romainを先頭にコールが始まり、各々スタートの位置取りをする。(彼は強いけれど、潰れてランで歩くことも多い。今年はどうなるかな。ちなみに歩いているときは「アレアレ」と応援してくれる。)

自分の名前がコールされ、他の選手とはやや離れて、おそらく第一ブイまで最短の位置取りをする。その後急にレースの号砲が鳴り入水。周りに人はいないのでバトルはゼロ。少し泳いで3人くらいの集団が近くにいたので、その後ろに着く。先頭は複数人の集団、私たちはその次の集団、つまり第二パックだ。私がバイクを一緒に漕ぎたいJensは間違いなくこの集団なので、良い流れだ。このまま着いていこう。しかしペースがかなり遅い。とても楽だ。レースなのにアップのような感じで進行している。まぁ自分が先頭で死ぬ気で泳いだって、そんなペース変わらないのだろうな、バイクに体力残しておこうと思い、基本的に前の選手にリードをまかせる。

2周目に入ってもそんな感じで、とても楽。大変穏やかにスイムを終える。先頭とは4分の差で、良い感じだった。Jensも同じ集団だったので、バイクは協力して行こう。

 

バイク:4時間52分40秒

バイクに乗車すると、サイクルコンピューターのパワーが表示されない。何故だ、昨日まで問題なかったのに。何度かメーターのサーチをしてもダメ。ここ数年パワーに頼ってペーシングをして来たから、どのくらいで漕げばよいのか全く分からない。これはかなり不味いぞ。そしてJensはバイクに乗ってから姿を見ていない。コナ後で調子悪いのかな。後ろにいるスイス人のMullerも一緒に行くには良い選手なので、彼と頑張ろう。メーターないから誰かいないとペースを掴みにくく厳しい。Mullerは過去数回同じレース走っていて、自分と同じようなバイクの力だ。

スタートから6キロ程度漕いで左折し、モンキーゾーンに入る。ここはサルがたくさんいるエリアで、モンキーゾーンではサルに食われるから補給食を食べるな、なんて言い伝えられている。しかしモンキーよりも車の方が多く、渋滞しているところもあり、気を遣いながらすり抜けて先を進む。ここはかなり危なかった。

Mullerも先頭を交替してくれるので、頑張ろうと励ます。しばらく漕ぐと雨も降ってきて、今回のマレーシアは寒いのかな、とちょっと残念に思う。60キロ地点で先頭との差は7分弱で3位と日本の方から聞いたので、Mullerにもそれを伝えて、より一層やる気にさせる。途中ジェルボトルを落としたり(2秒で拾った)、登りでふと下向いたらリアディレイラーに枝が絡まっていて、思わず凝視したら前で停車していたおじさんにぶつかりそうになる(足着いたついでに枝を取る)ちょっとしたトラブルはありながらも、問題なく100キロを消化する。100キロの折り返しは対面なのでタイム差をチェック。先頭はRomainで8分程度2位はウクライナのSapunov。Sapunovはそれほどバイクが得意ではないはずだけれど、良い走りをしている。調子が良さそうだ。

その後もMullerとは良い形で協調出来た。彼は160キロ程度で千切れてしまったけれど、私たちの後半のペースはそんなに落ちてないように感じた。(しかし実際はとても減速していて、先頭とのタイム差は後半にかけて広がっていた。)

長いバイクパートも終わり、トランジットへ入る直前にRomainがランへと出て行った。彼がこの位置ってことは何かトラブルがあったようだ。この流れだと彼はそれほど走れそうにないから2位にはジャンプアップ出来そうだ。Mullerはランが得意という訳ではないし。
さて、Sapunovはどれくらい前だろう。とりあえずバイクに別れを告げランへ。

 

ラン:3時間6分8秒

T2でラン用品の袋の中身を逆さにして取り出した際、GPS時計が何かに引っ掛かり出てこなかったみたいで、そのまま返却してランスタートしてしまう。腕時計を忘れたことに気付いたけれど、戻っていられないので、今日はすべて感覚頼りにいくしかない。

世界唯一の冷房の効いた(数年前の情報、今は違うかも・・・)室内トランジットを抜けて、太陽の厳しいランコースへ。ランは2.5周回だ。

無理のないペースを心がけて軽快に走る。スタートして数キロで、日本人の方が3位だと教えてくれたけれど、それは知っているので、タイム差を聞くけど教えてもらえず。しばらく走るとその方が自転車で追い越し、タイムを先回りして調べて下さるそうだ。情報は武器になるので有難い。という訳でその後Romainと1分と教えてもらう。だいぶへばっているようなので、すぐ抜けるだろう。

7キロ地点程度で彼を抜いたときちょいと会話して、あとはSapunovだけど、彼はなんと15分も前にいるそうだ。15分は彼が潰れないと追い越せないだろう。でも2位と1位じゃ大違いだから、しっかり走ってプレッシャーをかけれるようにする。

その後15キロ地点で彼とすれ違ったけれど、やはりそれくらいの差が空いていて、彼もしっかり走れている。後続との差は拡大しているので、引き続き先頭を追いかける為に頑張る。まだ諦めるのは勿体ない。

太陽をさんさんと浴びて、1周回が終わり空調の効いたトランジットに戻る。2周目からより暑さが厳しくなってきたようで、エイドで身体を冷やす時間を多めにとる。

T1からフィニッシュ地点へと再び進み、いよいよ残り1周だ。最後のSapunovとの対面でタイム差が大幅に縮まっているのを祈る。そして30キロを終えていよいよ彼がやってきた。前回とほとんど変わらないタイム差で、まだしっかりと走れている。彼は残り7キロで、自分との差15分。優勝は彼が潰れない限り不可能なので、2位を守る走りにする・・・ペースを落してもきつさはそんなに変わらないけれど。トランジットへ戻り折り返してフィニッシュへと向かう。3位のMullerとは10分以上差があるから大丈夫だ。

と思っていると、わき腹が急に痛み出して、しかも中々治らない。本当に大丈夫だろうか・・・かなりペースが落ちてしまう。おまけに少し熱中症気味になり始め、非常に苦しい。エイドで身体を入念に冷やし、ゴールを目指す。

苦しい、気を抜くと意識が飛びそうだ。1キロで1分30秒失っても大丈夫だから、ゆっくりとエイドで止まりながらゴールを目指す。9時間のレースの残りたった30分だ!長いシーズンの最後の30分だ!と喝を入れる。非常に苦しみながらも走り続け、41キロ地点の最後の折り返しを終え、そこまできてやっと安堵できた。ああ、良かった、2位でゴール出来るんだ。フィニッシュはレースの終わりと共に1年の終わりでもあるので、非常に気持ちよくゴールテープを切れた。

2位は自分には良い結果だと思う。今日のSapunovはとても良いレースをしていて彼はコナに行くに値する。自身は良いレースとは言えず、2位になれたのは有力選手の不在によるものが大きい。とはいえ久しぶりのIRONMANは本当に素晴らしかった。アジアのみならず、世界各地のIRONMANでレースの中心で争えたら、どんなに素晴らしいだろうか。その為の努力をもっと注いでいきたいと強く思った。

2年前、このマレーシアで3位だった時以来のレースにおける素晴らしい1日だったと思う。

サポート使用機材
ウエットスーツ:HUUB ALBACORE SWIMSKIN
レースウエア:Pearl Izumi AIR TRISUITS
バイク:FACTOR BIKES SLICK
ヘルメット:KASK MISTRAL
ホイール:CORIMA 3SPOKE, DISC
タイヤ:VELOFLEX CARBON
リアディレイラー:CERAMIC SPEED Over sized
チェーンオイル:CERAMIC SPEED UFO DRIP
クイックレバー:TNI Shaved
ランシューズ:Reebok Floatride RunFastPro

back