2019.11.09 #TOHARA

IRONMAN MALAYSIA レースレポート

8時間50分28秒(スイム:53分44秒/バイク:4時間50分06秒/ラン:3時間02分44秒)

プロカテゴリー 4位

シーズン最後のレース、IRONMAN MALAYSIAに出場してきました。

この大会は過去4回出場していて、5位、5位、3位、2位と全て上位に食い込んでいるとても相性の良い慣れ親しんだ大会だ。東南アジア特有の暑さと湿度でも安定したパフォーマンスで走れることが自分の強みと言える。

2020年のIRONMAN世界選手権へ向けたクオリファイは僅か1枠のみ。つまり優勝者しかコナには行けないので、それを目標に臨みたいところだけど、今年は出場選手のレベルが高く、現実的に6位の表彰台を目標に臨むことにした。現実的な目標の方がモチベーションを維持しやすい。

現地にはちょいと早めの6日前に入ることで、暑さに身体を馴らす時間を確保した。順調に調整を進め、いよいよレース当日がやってきた!

スイム 3.8km(2周回) 53分44秒

スタート位置はロープ沿いの右側を陣撮った他のプロ選手達と違い、私は左側に陣とった。私の見立てではここが最短ライン。左右に選手がいないからスタートもしやすく、昨年もこの位置から非常に良いスタートを切れたので、自信を持って選手と少し離れたスタート位置で待機した。スタートの号砲が鳴り入水し、泳ぎだすとすぐに右側スタートの選手と合流する。おぉ、第一集団に乗っている!!素晴らしい!!

ただやっぱりペースが速く、無理せず少しずつ離れていく。もっと食らいつけば良かったと今は思うけれど、今日はスイム&バイクは第二集団で走ることを想定していたから、安易に下がってしまった。結局第二集団の最後尾まで下がったところで、集団にジョインする。

第二集団も自分よりやや上の泳力の選手達だと判断していたので、後ろで着いていくのを目標にしていたけれど、非常にペースはゆっくりに感じた。とても楽なので前の集団とのタイム差が心配になる。とはいえ、この集団の選手の2人はバイクでやや各上の選手だし、バイク中に脱落しないようにスイムではエネルギーを節約したい。という訳でそのまま集団最後尾で待機。

人生で1番楽なスイムパートだった。

 

バイク 180km(2周回) 4時間50分06秒

トランジットを抜けてシューズを履き、一緒にスイムを泳いだパックに入る。5人の集団で、PerとNickの2人が予想通り入っている。

彼らは何度も一緒にレースを走っており、前述した通り自分よりややバイクが強い実績のある選手だ。彼ら2人と協力すれば、前の集団の強豪選手達にバイクで追いつくことはなくても、ゴールまでには調子の悪い数人を回収できるだろう。非常に良い展開だ。私は5人のうち後ろから二番目に入り、私の後ろにはNickが待機している。彼は力があるのに後ろに回っていて、非常に不気味だ。誰がパックを引いているか良く分からないけど、バイクでもスタート直後の集団のペースはゆっくりだ。

スタートから20分程度してPerが先頭に出て、少しペースが上がりはじめたので、そろそろローテーションして漕ごうと思ったところで折り返しがやってくる。そこで気づいたけど、私の前の2人が既に中切れしていて、Perが10秒くらい集団の前にいた。併催の70.3の選手が多数コース上にいて、気づくのが遅れてしまった。中切れの選手では追走が出来ないと判断し、私が先頭にでてPerを追いかける。後ろのNickは力をセーブしたいのか追走には協力しない。

ほどなくしてPerに追いつき、5人から2人千切れて3人の集団になった。よし3人で頑張ろうと思った矢先、補給ジェル等が入ったボトルが無くなっていることに気付く。どっかの段差で飛んだらしい。以後エイドでジェルをもらうことにするけど、今日はしんどい1日になりそうだ。

最初の100キロはPerと私で半々くらいで漕ぐ。Nickはローテに加わらないので、Perも私も牽制してしまい、それほどペースが上がっていない。1周目を終えて先頭集団との差を確認する。先頭2人、追走2人、その後単独走の2人の後、7位集団が我々の集団だ。その後Nickもローテーションに協力しだして3人で回すが、今度はPerが前を引かなくなってしまった。我々の集団はあまりペースが上がっていないようで、最初に集団から千切れた選手が120Kキロ地点でまた復帰してきた。

その頃から私はややエネルギーの枯渇感が出てくる。各エイドでボランティアの方が出してくれるジェルを取ったり取らなかったりしていたので、補給が足りていないようだ。パックから離れるのが嫌なのでエイドをスルーしてきたけれど、そうも言っていられないので、その後はエイドで止まってジェルを複数貰うことにする。補給しながらパックを追いかけ、無事に追いつき、そのまま進行する。

レース後半で昨年チャンプのウクライナのsapunovを抜く。彼は2週間前のコナに出ていて本調子ではないようだ。これで我々のパックは6位集団、表彰圏内の集団だ。ランでは絶対に表彰に上がるぞ。

その後150キロ地点のエイドでジェルを貰うために止まり、再スタートしたけれどNickとPerには追いつかず、かなりエネルギー不足を感じたため、マイペースで漕ぐ。 バイクのラストで5位のRomainがランを走っているのを見つけた。彼は実力者だけど、ランカウイではかなりの確率で良く歩く。ちなみに歩いているときはいつも私を応援してくれるいい奴だ。調子が良さそうに見えないので、彼もランで抜けるだろう。トランジットではNickがまだシューズを履いていた。たぶんPerも近くにいるだろう。

 

ラン 42.195km(2.5周回) 3時間02分44秒

冷房の効いた室内トランジットを出ると、そこはもう灼熱のランコース。いいね、いいね!暑いの大好きだ。

バイクで塩分の補給が出来なかったので、ラン序盤は塩分とエネルギーをやや多めに補充していく。開始5キロ程でPerを抜き、単独6位に浮上。その後Romainが歩いていたので、彼も抜き5位にあがる。前にはもう抜けそうな選手がいないので、ややペースを落として走る。ここで無理をする必要はないだろう。熱いのでエイドで止まり身体をとにかく冷やす。タイムを稼ぐ為にエイドをスル―すると後でツケを払うことになる。

1周目を終えてしばらく走ると23キロ地点の折り返しによる対面地点でPotts選手が私の後ろに走っていることに気付く。抜いた記憶はないので、どっかで止まっていたのだろう。これで4位に上がり、3位は陽気なブラジル人のThiago選手。

彼は友人で今日のランコースで会うたび声をかけてくれるナイスガイだ。彼はランも速いし暑さにも強く、私とは既に大差があるので、今日はもうこれ以上順位が上がることはないだろう。潰れないように安全走行で残りの距離を消化する。

最後の対面でThiagoと手でパチンと健闘を分かち合い、身体を冷やしながら、ゴールへと辛抱して走る。最後のエイドでコーラでも飲もうかなと思ったけど、ゴール後に楽しみをとっておくことにした。ラスト1キロでは今年を回想しながら走り、無事に4位でフィニッシュラインを切った。

 

表彰台という目標は達成したけれど、そもそも力がないので目標を下げての結果なので、心境は微妙だ。今のレベルでここ数年を過ごしてしまっているので、このままでいいの?と自問自答している。

来年はIRONMANで活躍できるよう飛躍したい。

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