こんにちは!8月21日にカナダで開催されたIRONMAN Mont-Tremblantに出場しました!約3年ぶりで産後初のIRONMAN復帰レースでした。
今回は7月中旬~8月末の約1か月半、初めての海外長期遠征を家族で行いました。まずはアメリカのIRONMAN Lake Placidで旦那のサポート・応援をし、そしてカナダの大会には夫婦で参加、というスケジュールです。
カナダのレースには2日前から私の両親がカナダに来てくれて、息子の子守をしてくれることになったので、夫婦でIRONMANレースに参加するというミラクルが叶いました!家族のサポートには本当に感謝しかありません。そんな今回の遠征、たくさんの「初めて」と「久しぶり」がてんこ盛りで、私たち家族にとって大きな挑戦でした!
1か月半分の遠征ネタは大量にあるのですが、今回はレースのお話を♪
せっかく家族のサポートの元、叶えることができたIRONMAN!わくわくが止まらない!の、はずが、かなりの緊張により直前の1週間はレースイヤイヤ期に突中。スイム3.8㎞、バイク180㎞、ラン42㎞という距離がいざ実際に迫ってくると・・・どう考えても長すぎる!いつだってレース前は緊張するし怖くなるけど、久しぶりな分、いつもより恐怖感が強かった。それでもなんとかイヤイヤ期はレース当日に卒業を迎え、気合は十分、やる気は満タン!
スイムスタート前のウォーミングアップを済ませるとレース前のアナウンスで「Enjoy your day!」と声をかけられた。なぜか単純なこの一言が、緊張してガチガチだった私にはすごく響いて、思わずにっこり。今日という1日を誰よりも楽しんでやるぞ!!と笑顔でスタートラインに並んだ。
エイジグループのスイムスタートは5、6人ずつ5秒ごとにスタートするローリングスタート形式。水温22度でプロ選手はウエット禁止だったけどエイジグループはウエット可。スタートと同時に足首につけたアンクルバンドチップが作動してタイム計測が始まります。列に並んで待っていたはずが気付いたら1000人以上いるエイジグルーパーの最前列に立っていた。周りにはスイムに自信のありそうな大柄で190㎝近くある男性ばかり!160㎝の私はかなり小柄に見えた事でしょう(^^)☆うふふふ
周りの選手はとても速そうに見えるので同じペースで泳ぐのは厳しいかもしれないけど、後ろを泳ぐと波の恩恵を受けられるので少しだけでもついて行く作戦でスタートすることにした。
最前列の特権です!気分よく水に飛び込んで、まるでめちゃくちゃ速い選手みたいだ!!でも本当は、スイムは明らかに練習不足な状況で不安いっぱいだった。限りのあるトレーニング時間をスイムよりもバイク・ランの強化に使おうと練習量を減らすことにしたところ、全くモチベーションが上がらず・・・トレーニングをサボりにサボってレースを迎えてしまったのだ(笑)産後3000m以上泳いだのは数える程度しかなく、3800mも泳ぐのは…3年ぶり?という危機的状況!でもサボっていたわりに(というのもなんだが)2日空けずに1回5000m近く泳いでいた真面目な過去の私と比較してパフォーマンスは悪くなかった。レース前にちょっと泳ぎこめば何とかなるかと思っていたら、泳ぎこまずにレースを迎えてしまったというわけだ(^^;)
(レイクプラシッドの宿のプールで息子と入るこの時間もスイム練習にカウントしていた)
自信ゼロのスイムパート、最初から体力温存を心掛けて、いかに省エネに速く泳ぐかが勝負!(最初からとても弱気!)ちゃっかり大柄メンズの流れに乗って最初の200mほど先頭付近を泳いでみたものの、明らかにハイペースだったから、一度離れて泳ぐことにした。でも一人になると一気にスピードが落ちたのが分かり、危機感を感じる。少し無理してでも一緒に行った方が良かったかな。不安になってきたので泳ぎながらヘッドアップし、周囲を見渡すと右後ろから女性が一人で追いついてきた。(キャップの色が男女で違うので分かった)追いついてきたということは私よりも速い選手!ついて行けるか分からないけど一人で泳ぐよりいいな、と思い後ろを泳ぐことに。
そう、この出会いこそ、今回私がエイジ女子の中で2番目に速いタイムで泳ぐことが出来た奇跡へと導く女神だったのです!!後ろについてみると少し苦しかったけど無理のないペース。この人を逃してはダメだ!たとえ最後まで付いて行けなくても、少しでも長くついて行こう!と思い、必死について行った。この女神の波にうまく乗って泳ぐと、それはまるで流水プールのよう!とてもきれいな泳ぎで蛇行もなくまっすぐ泳ぐ選手だったので、完全お任せでついて行った。もうヘッドアップも途中からしなくていいや、なんて思うほどの他人任せっぷり。とにかく必死だったのであっという間にスイムアップを迎えた。
女神様、ありがとう~~~!!
思っていたよりはるかに良いタイムで泳げたので嬉しくなり、レースもいい波に乗ってきて良い集中力の中バイクをスタート。練習不足な私にこんなラッキーが巡ってくると今後プールに行かなくなりそうだけど、調子に乗らず、もっとトレーニング頑張ります。(笑)
(タイム:57分31秒、年代別1位)
アップダウンの多いコースなのでペース配分と栄養補給に気を付けて最後まで大きな失速なく漕ぐよう意識した。腰の痛みが心配だったので早い段階から漕ぎながら伸ばし、かつエアロポジションで無理しすぎないようにした。腰を伸ばす姿勢を取るときは危険がないように減速したのでタイムロスになる。本来は避けたい時間だけど、腰の痛みが酷くなると全く力が入らなくなることもあったので、そんな最悪な状態にならないように気配った。
バイクが始まって間もなく、雨が降り始め、気が付いたら土砂降り。なのに周りの選手は下り坂でもガンガン攻めまくっていて、私が時速60㎞以上で下り坂を走っていても一瞬で遠く離れて豆粒ほどの大きさにしか見えなくなった。ひえ~!恐ろしい!見ているこちらが怖くなるスピード!バイクパートではエイジ男子選手に抜かれる一方なので、遅れている感覚に陥る。でも落ち着いて。周りは大柄の男性選手ばかり。パワーは目標より少し高いくらいだからこのまま維持しよう。
そうこうしているうちに天気は回復して、今度は少し暑さを感じる良い天気になった。心配していた腰の痛みも酷くなることなく、最後まで良い集中力でバイクパートを終えた。
もちろんかなり疲労感はあったけど、余裕を残した状態でランニングへ!以前より高いパワーで漕ぎ続けられたので、強くなったことが分かり嬉しいバイクパートだった。
(タイム:5時間44分22秒、年代別1位)
トランジションに入ると沿道に両親と息子の姿が!!笑顔で手を振って応えた。今日は走れそうな気になってきたぞ!やはり家族の応援は何よりもパワーになる。
日本人の参加選手がほとんどいなかったし、バイクをエイジ女子上位で終えられたのでトランジションのアナウンスで盛大に応援してくれた。
沿道もフゥ~~と盛大に盛り上がってくれて、気分はハイテンション!
180㎞も漕いだのに、これから42㎞も走らないといけない状況を冷静に見つめてしまうと苦しくなるので、あえてハイテンションに走り始めてみた。思ったより足取りは軽くて、目標ペースが楽に感じる。沿道の応援が盛り上がっていたから笑顔で返したら、さらに盛り上げてくれた。
走っていたら、無性にお腹が空いてきた。今までのレースでは胃腸のトラブルに悩まされていて、走り切るために無理やりジェルを流し込むような状態だった。なのに今回はトラブルどころか空腹で何か食べたくて仕方がなくなった。この3年間を振り返って内臓が強くなるようなトレーニングで思い当たることと言えば、酷いつわりに耐え切ったことかな。まさかこれは息子からのプレゼント?!初めてレース中にプリッツェルをボリボリむしゃむしゃ頂きました。程よい塩味が最高に美味かった!
そしてレースもいよいよ残り20㎞。ここからが苦しい。でも2周目に入ったところで目の前に再び両親と息子の姿が。
息子はめちゃくちゃ泣いてる!!ギャン泣きというやつだ。その姿を見ると、スタート前、離れたくなくて必死に腕を掴んで泣いていたのに無理やり出てきてしまったことを思い出す。せっかく家族の協力があって叶った1日だ。スタート前にEnjoy your day!と言われた通り、苦しい顔ばかりしてないでママは全力で楽しまないといけないね。かなり足取りが重くなっていたけど、泣いている息子を見たら、絶対に歩いたらだめだと思って、意地でも歩かない止まらないことを誓った。最後まで笑顔で走るぞ!
(タイム:3時間59分56秒、年代別2位)
いっぱい待たせてごめんね。久々に味わうゴール前1㎞は最高に楽しかった!ああ、この楽しさと達成感に魅了されてIRONMANが好きなんだったなぁ、と忘れていた感覚を思い出した。他では味わえない感覚だ。
今できる最も良いパフォーマンスができた。もちろん理想としているレベルとはギャップがあり、攻めるレースというより守りのレースしかできなくて悔しいという思いはある。でも産後やってきたトレーニングで力が付いたことも分かったし、強化できる部分や理想とのギャップがどれくらいあるのか、といったレースで全力を出し切らないと分からない部分も分かったのでとても満足だ。何よりIRONMANの楽しさを思い出すことができ、もっと強くなりたいって気持ちも再発した。本当にレースに出て良かった!でも息子を預けてレースに出るのは正直すご~く大変だった。私だけではなくて家族も息子も大変だったと思う。強くなりたいし、レースも好きだからまた出たいけど、しばらくしっかりトレーニングを積んで、強くなってからまたレースに挑みたいという気持ちが大きくなった。
そんなわけで、今回の結果で10月に開催される世界選手権Konaの権利をつかんだけれど、今年は辞退することにした。Konaはいつだって私の夢の舞台だから少し残念だけど、もっと上位で戦えるようになってからの方がきっと楽しいしね。
来年はエイジカテゴリーが30-34で強豪選手がたくさんいるカテゴリーにレベルアップする。もっと強くならないとね。これからのトレーニングがまた楽しみだ。次はもっと自信を持ってスタートラインに並びたいな!
ちなみに、ゴール後、息子はすごく怒ったように泣いていたし、しばらく少しでも離れると泣いてしまうくらいべったりだったけど、レース中は基本的にジジババと一緒に笑顔で過ごしていたのだとか。息子の成長にも感動した一日でした。
息子に負けないくらい成長できるように次のレースに向けてまた頑張ります!
5/22(日)の茨城県潮来市にて開催された潮来トライアスロンに出場しました!
なんとZOHN選手4名が揃いました!!同じレースに出ても4人それぞれ異なるストーリーが生まれることでしょう。レース前から先輩方のレポートを読むのを楽しみなのです!(笑)
さてさて話は変わりますが、今年は応援参加もOKだったので、息子(1歳3か月)に初めてレースする姿を見せることが出来ました!!!
ZOHN Tシャツで応援!ついに念願の子連れレースにデビューしたわけですが、やはり今までとは全く違った準備や苦労もありました。
今大会には旦那と私の父も一緒に参加したので、息子は応援に来てくれた義両親と義兄家族、そして私の母に預けました。
が、終始ギャン泣き・・・・
(ちなみに、父は昨年のリレー出場をきっかけに再びトライアスロン魂が燃え始め、トレニングを始めました!今回無事に完走できました~♪)
ママともパパとも離れる機会が今までほとんどなかったので、レース前のトランジセット時間でさえ、少しでも離れると泣いてしまいました・・・後ろ髪を引かれる思いではありましたが、できるだけスタートまでは一緒に過ごし、あとは「きっと大声で応援してくれているのだ!」と思い込んで出発することにしました!(笑)
そんなこんなでスタート前は慌ただしく過ごしましたが、気持ちを切り替えてしっかりとレースに集中できました!
4グループに分かれていて、6秒毎に2人ずつスタートするウエーブ方式!私は第2グループの最後尾あたりからのスタートとなりました。早速ですが、これが最大のミスに(笑)
私はオープンウォーターに対してあまり苦手意識はないので、ウエットスーツを着ていることもあり、プールよりも速く泳げるかも~と楽観的でした。しかし今回、グループ後方からスタートしたところ、泳力の近い選手が近くに見つからず、1人淡々と泳ぐことになりました。そもそもの泳力不足も原因ですが、競う相手や追いつく目標もなく、ただただコンフォートゾーンで泳ぎ続けてしまい、全くペースが上がらないまま終了。大反省です。
スタートタイムが異なり現地では分かりにくかったのですが、先にスタートして先頭を走るエリカさんから4分の遅れ!これは痛い~!もう少し差は小さく抑えたかったです。
唯一の得意種目で、唯一得意なド平坦コース!!(重力に逆らわない世界が大好きです笑)
少しでも追い上げて差を埋めるぞ~~~!と気合十分にスタート。全4周回のうち、初めの1周目は少し慎重に。パラパラと小雨が降っていたこともあり特に安全に気を配りながら漕ぎました。
昨年とはコースが変わり、初めての走るコースでした!思ったよりも路面が荒れている所やコーナーが多く感じました。2周目からは安全な直線で頑張るべき区間と危険なのでスピードを落とす区間(休む区間)が分かったので効率を重視して漕ぎました。例えば、水分補給するタイミングもできるだけロスにならないように頑張る区間は避けて、コーナーに入る前の減速区間に飲む、といったような工夫をしました。(あくまでもコーナー手前!コーナーで曲がる時に片手ハンドル操作だと危ないので避けています。)工夫はしてみたものの、まだまだ無駄にパワーを使ってしまった部分が多かったと反省中です。コースに合わせて効率良い漕ぎ方をすることは難しいことですが、これからの課題として克服したいところです!
こうしてバイクが終わり、先頭に立つことができました!
気が付けば晴れて暑ささえ感じる良い天気に!リードタイムは約1分。少しでも粘りたい・・・と思うも束の間。
走り始めて早々にエリカさんに抜かれちゃいました!スタートに差があるので、エリカさんとのタイム差がどのくらいあるのか正確には分かりませんでしたが、圧倒的にペースが速く、こりゃ敵わん~、ということだけは明確に分かりました(笑)もう少しエリカさんと競い合えるようなレースがしたかったのですが、全く歯が立たず。あんな風に走りたいなあ、と憧れてしまうほど本当にかっこいい走りなのです。私ももっともっと強化できるように頑張ろう!と思えるレースでした。
そして最後まで自分のペースで走り切り、
1位のエリカさんには遠く及ばないながらも2位になることができました!
久々に2時間近く高強度な運動を続けたので、身体がバキバキになるほど疲れもありましたが、その何倍も気持ちよく感じられました!やっぱりレースは楽しい!終わってすぐに息子のところに行くと、なんとずっと泣いていたそうで。(子守する方がレースより大変だったと思います・・・)
ランニングバギーという走れるベビーカーに息子載せて、なだめながらのダウンジョグをしてなんとかご機嫌回復してくれました笑
ひとまずは無事にレースを走り切ることができて、本当に良かったです!
そしてレースを走ることが次へのモチベーションになりました。
大会関係者の皆様、本当にありがとうございました。
今年は各地で行われる大会も開催できることを祈るばかりです。
いよいよ、これからIRONMANの大会に向けたトレーニングが本格的に始まります。
親子共々、IRONMANという長時間に耐え切れるのか不安が残りましたが、皆様に良い報告ができるように頑張りたいと思います!!引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。
こんにちは!
9/26(日)に茨城県潮来市で開催された潮来トライアスロン大会に出場しました。
(女子総合優勝したエリカさんと!)
以前、霞ヶ浦周辺を練習拠点にしていたこともあり、馴染み深い大好きな場所です。
潮来は東京駅から高速バスも頻繁に出ていて、都内から車でアクセスしやすく、かつ霞ヶ浦の湖畔沿いのサイクリングロードは安全に、信号に引っかかることなく乗り続けられる最高の環境が整っています!トレーニングにおススメな場所です!
さてさて、今回はリレーの部へエントリー。
トライアスロンのリレーとは???と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「リレー」といっても大会によってルールが異なりますが、東京オリンピックで行われたミックスリレーのようにスイム・バイク・ランを一人ずつ行うタイプと、スイム・バイク・ランの各種目を一人ずつ行うタイプがあります。本大会は後者タイプで、2名または3名でスイム1.5km・バイク40km・ラン10kmの完走を目指します。(2名での参加の場合、どちらか1人が2種目行う)
スイム担当:母
バイク担当:わたし
ラン担当:父
(稲葉は旧姓です)
以前、自己紹介にて少しお話したことがありますが、両親は元トライアスリートで、父は宮古島完走、母はIRONMANの世界選手権であるKonaを完走しています。
私が幼い頃までは大会にも出場していましたがトライアスロンとは離れていました。しかし、普段から健康維持を目的に運動を続けているのを見ていたので、一緒にトライアスロンレースに参加したいと思い誘いました。リレーの良い所は、トライアスロンを走るよりも気軽に参加できるところです。
いきなり「トライアスロンの大会に出場する」となると構えてしまう方でも1種目ならば挑戦してみようかな、と思えるのではないでしょうか。そしてトライアスロンの大会の雰囲気を肌で感じてしまったら、次はトライアスロンを走りたいと思うこと間違いなしです!!初めての方、ご無沙汰の方、いかがでしょうか(^^)☆
そんなわけで、レースはかなりご無沙汰な両親には大会出場が決まってからトレーニングをしてもらいました。目標タイムに向けて健康維持+αのモチベーションが生まれ、トレーニング報告で連絡も頻繫に取り合うことができたので、レース出場を決めて本当に良かったと思いました。
そしてレース当日!!レース2週間前から当日までの検温、体調チェック、レース当日のコロナ抗原検査を提出するなど、万全な感染対策が行われていました。
スタートを待つ時間はウォーミングアップをしたりしていましたが、両親の顔には緊張感が(笑)スイムは1500m 1周回のコース。利根川を上流側へ向かう前半は向かい波、下流側へ向かう後半は追い波だったようです。ローリングスタートといっても、泳ぎながらぶつかり合うバトルはあったようで、ゴーグルに水が入ってしまったと言っていました。これもプールでは味わえない、レースの醍醐味ですね。
トランジションエリアで私のバイクに母がタッチすることでバトンの受け渡しと見なされます。せっかく40㎞ノンストップで漕げる良い機会なので、全力で漕いでみようと意気込んでスタート!
10㎞を4周回する完全なフラットコースです。川沿いということもあり、風は強いですが、コーナーも少なく非常に漕ぎやすいです。私がバイクを漕ぎ始めた時には、すでに2周回目、(トップは3周目?)に入る選手がいっぱいいたので、ぶつからないように気を付けて漕ぎました。
普段は室内でローラー台トレーニングばかりで、外で漕ぐ練習をする機会が少ないため普段とは違う緊張感がありました。路面が荒れているところではDHポジションを取らずにハンドルを握ったり、転ぶリスクの少ない所で給水したり、他選手を抜く時には前後確認をし、必要があれば「右側通ります!」と声もかけたり…、と当たり前な事ではありますがタイムを狙っているとつい忘れがちなことを確実に行いました。
こうした行いでタイムロスしたとしても数秒の話ですが、レースに熱中しすぎて無理をすると大事故に繋がりかねない競技です。安全第一で漕ぎます。なんて言っていますが、かなりのスピードで漕いでいました。1周目からかなり全力で漕いでいたので40㎞のアベレージ速度は38.6㎞/h!3周目から疲労を感じ始め、4周目は何とか耐え切って・・・
今回はバイクパートのみの参加だった事や、気象条件、コース条件が異なる過去大会のタイムと比較することはあまり意味のないことだと思っていますが、ノンドラフティングレースでこのタイムを出したことはないし、妊娠前にこのペースで漕ぐことはできなかったと思います・・・!強くなれた!?と思えたことが今回のレースでの大きな収穫!!
トランジションエリアで待つラン担当の父がバイクをタッチしてリレーのバトンを繋ぎました。ランは2.5㎞を4周回のフラットコース。川沿いを往復するコースで、前後の選手とのタイム差の確認や走りながらペース管理がしやすいコースです。目標タイムを切ることができたようで、家族みんなで満足し無事にレースを終えることが出来ました。
コロナの感染対策により無観客レースとなってしまったので、残念ながら息子はパパとお留守番でしたが、次々と各地の大会が中止となる中にも関わらず開催して頂いた事に感謝です。
改めてコロナ禍で開催することの難しさを痛感し、レースに出られる有難さを感じました。
こうして家族で楽しい時間を過ごすことができたのは、レースを開催してくださったからです!本当に茨城県トライアスロン協会の皆様、実行委員の皆様、本当にありがとうございました!
国内でも潮来に続きレースが再開されることを祈ります!
こんにちは!
先日、神奈川県横須賀市の日産追浜工場にて開催された関東選手権にエリカさん、コイケンコーチと一緒に出場しました。
約1年半ぶりの久々のレース!そして産後4か月のママとして復帰戦でした。(感染対策により無観客レースだったので、残念ながら息子は旦那と家でお留守番でした。)
妊娠中は悪阻で死にかけ、大会もないので、運動はウォーキングのみ。トレーニングは出産後からにしたので、体力、筋力だけでなく心肺機能も衰え、まさに0からのリスタートになってしまいました。(別途、産後のトレーニング再開過程についてのコラムを書こうと思っているのでお楽しみに♪)
しかし、とにかくレース復帰が待ち遠しく、パフォーマンスが整わないことは承知の上で、むしろレースに申し込むことで気合を入れるぞ!と勢いよくエントリー。(レースの日が近付くにつれて少し後悔しましたが・・・笑)
レース前に考えていた目標は、高望みしすぎて自滅せずに、少しでも良い所を発揮すること。
スイム:集団に入ってスイムを終えること
バイク:少しでも順位をあげること、前に追いつくこと
ラン:ペースを崩さず維持すること
を目指しました。
そして、ロングのレースとは違い、スプリントはレース中の一瞬の判断やトランジションのミスでレース展開が大きく変わることがあるので、事前に基本的な動作確認と念入りなイメージトレーニングをして挑みました。
スタート前は久しぶりの緊張感あふれる空気にドキドキわくわくしつつ、CANNIBALのカラフルなトライスーツで気合は十分!
コロナによる感染対策によりスイム試泳時間はなしで、選手全員が入水した後一列に浮かび、一斉にスタートする形式だった。本来ならばスイム試泳で波の状態や泳ぎを確認しながら身体を慣らしておきたいところだが、陸上で念入りにウォーミングアップをした。特にショート・スプリントのレースはスタート直後から一気にダッシュ状態になるので一度しっかり心拍数を上げて、身体が驚かないようにすることがとても重要になる。
先頭集団についていけないことは想定済みなので、第2集団の後ろにつけると嬉しいな・・・と思ってウカウカしていると一瞬で最後尾になってしまった。まずい!と焦ったが、目の前の選手たちは混雑状態でペースが上がっていなかった。落ち着いて自分の泳ぎをしながら数人交わして順位をあげていった。泳力がまだまだ足りないので、人の後ろについて流れを利用しながらスピードを維持する作戦であったが、ついつい調子に乗って集団の前に出た。前を確認すると、かなり前の方に大きめな集団(エリカさんのいる先頭集団)と、ちょっと前に数名がいることが分かった。ちょっと前にいる数人に追いつきたかったが、徐々に離され始めたので、調子に乗って前を泳ぐべきじゃなかったな、と後悔。
結果的には集団でスイムアップしてトランジションへ行くことができたので一安心。
前との差を少しでも埋めたい!と意気込んでバイクスタート!
前にいる集団のスピードがあがる前こそ差を縮めるチャンスだと思い、前半は頑張って漕ぐ作戦。思ったよりも調子が良くて一緒にスイムアップした集団から一人で抜け出すことが出来た。その後も8kmくらいで2,3名の集団を抜いて、単走を続けた。後ろとの差はかなり開いたように思えたし、前は全く見えず追いつきそうなかったので、後半は頑張りすぎずマイペースに漕いでバイク終了。
ロングのレースで単走には慣れていたので経験値が役に立ったかな!
後ろとの差はかなりありそうなので、落ち着いてランスタート。
せっかく逃げてきたのだから順位はキープしたい。飛ばしすぎて自滅しないように無理のない範囲で、かつ折り返し点で後ろとの差を確認しながら逃げ切れるペースを探りつつ走った。
1km×5周のコースだったので、2位を走るエリカさんとは周回差がついてしまった。エリカさんに抜かれる時に声を掛け合うことができ、パワーをもらった。
やはりトライアスロンのこういうところが好きだ。
スプリントもIRONMANも、トライアスロンのレース中はとにかく苦しくて、ただただ早くゴールしたい。でも、同じように苦しい思いをしているはずの選手から声をかけてもらうと、何よりもパワーになる。もちろん同じスタートラインに立てばライバルなのだけれど、同じ会場にいるだけで仲間でもあるのだ。
そして、7位でゴール!
久々にゴールゲートを通るときに、ただいま~!という気持ちになった。
今回のレースは、今ある力でできる最善のレースだったと思う。自分でも思ったより上手くまとまってびっくりだ。でも、もちろん満足な結果ではなく、これからがスタートだ。もっと強くなりたい、というこの気持ちを思い出すことができたので本当にレースに出ることができて良かった。
レースを経て、ママになってからのトライアスロンライフがより一層楽しみになったし、これからのトレーニングに対して気合も入りました!コロナの影響で先は読めないけれど、早くスポーツを当たり前に楽しめる世の中に戻りますように。
コロナによる影響で多くの制限があるにも関わらず、感染対策を実施しながら開催して下さり本当にありがとうございました。ご尽力下さった関係者の皆様にお礼申し上げます。これからも応援のほどよろしくお願いします!
読んで下さりありがとうございました。
★使用機材★
トライスーツ、サンバイザー:CANNIBAL
ヘルメット:Giro VANQUISH MIPS
ランニングシューズ:HOKA ONE ONE MACH4
2019年シーズン最後のレースであるIRONMAN Malaysiaに出場するためにランカウイ島にやってきました!
IRONMAN世界選手権であるKonaから丁度2週間後に開催される本大会。
(Konaのレースレポートはこちら!)
このような長距離レースを14日間のうちに2回も行う時点で、もちろん厳しいレースになる事は分かっていたし、会う人全員に「やめた方が良いよ!」「バカなの?」などと言われたけれど、「やってみなきゃ分からない!もし上手くいって2020年のIRONMAN世界選手権Konaの出場権利を得る事ができたら気持ちに余裕を持って年越しできる!」
と、とてもポジティブな気持ちでエントリーしました!!!
早速だけど、結果からお伝えします。
ゴールする事さえギリギリ、そして身体中ボロボロの情けない結果でした…。
「だから言ったのに!」「言わんこっちゃない~」と言われるとてもカッコ悪いレースをしてしまった!!もちろんしっかり準備をしたし、レース途中までは「Konaより良いレースができるかも!」と本気で思っていたんだけれど身体は正直で、突然力が上手く入らなくならなくなってしまいました。その瞬間に、やはり無理があったか!と悟りました。むしろその瞬間までいける!と思うほど、この無茶苦茶なレーススケジュールに対して前向きに挑むことができてしまった…
結果的には望むレベルにカスリもしないレースだったけれど、学ぶ事はいくつもありました。だから、今後14日間チャレンジはもうしないけど、今回出た事に対して後悔はない!
前置きが長くなったけれど、レースを振り返ってみたいと思います!
笑い飛ばしながら読んでください!ヽ(;▽;)ノ
まずは簡単にマレーシアのレースの特徴をまとめると、
・とにかく暑い
(この日の気温は32度、体感気温44度とブリーフィングで言っていた)
・湿気も多い
・突然のスコールが降る可能性大(滞在期間中、レースの日だけは降らなかった)
コースの特徴は、
スイム:波のない静かな海を2周回、ウエットスーツ着用不可、水温高め
バイク:基本平坦だけど一部アップダウンを含むコースを2周回
ラン:フラットだけど日陰の少ない1周16kmを2.5周回
こんなかんじ。
優勝したゴメス選手も「過去一番暑いレースだった」と言ってしまうほど暑さと戦うレースなのだ。こんな暑いレースはバイザー付きヘルメットを使うと熱がこもって暑さが強調されるため、バイザー取ってサングラスをつける選手もいるけれど、バイザーを取ることでエアロヘルメットのエアロ効果を少し失うからもったいない。しかしGIROのAEROHEADは空気孔が上手く機能して風が頭部に入ってくるから見た目より涼しいヘルメット!全く暑さが苦にならなかった!
装備もばっちり!しっかりマレーシア対策を準備して、
10/26 7:49 エイジスイムスタート!
25mくらいの間隔で立つ小さい旗をヘッドアップして見ながらインコースを泳ぐ。良いスピード感のパックに入って泳いでいたけれど、前の人たちが蛇行し始め、アウトコースへ向かっていた。パックから離れたくはないけれど、コースアウトはしたくない…少し迷ったけれどパックからは外れることを承知でインコースを泳ぎ続けた。
パックのみんなはアウトコースへ外れている事にすぐに気が付いたみたいでインコースへ戻ってきた。しかし、急いでコース修正するためにスピードを上げたらしく、私はパックから離されてしまった!!私が最短ルートを泳いでいたのに遅れているなんて悲しい!
必死で追いかけたけど、元々自分の実力より少し速いパックだったから追いつかない。
その後少しずつ離されて、最後まで追いつかずにスイムアップした。
あの時パックについていく事を優先していたらな~、と悔やむけど、パックに乗れなかったことで遅れた時間は多くても2~3分。結果を知る今となっては、ぶっちゃけた話、関係のないタイム差なんだけどね・・・
バイク!
開始15kmほどのアップダウンコースで、少しコンフォートゾーンを越えたパワーも出しつつ、勢いよくスタート!2週間前のコナでは最初からパワーが出にくかったから、今回は登りで高出力を少し出して、その後の平地でも勢いに乗ろうと思った。頑張りすぎちゃうと後半に響くので、程よい刺激を入れる作戦だ。
その作戦はうまくいき、最初の90kmは良いパフォーマンスで漕ぐ事が出来ていた。うむ、コナよりも身体が動いている感じがする!
そこそこ順調に進んでいた95kくらいにある2周目に突入する折り返しターンで前輪がパンクしていることに気が付いた。幸運にもエイドステーションの目の前だったから、メカニックの方がいて少し手伝ってくれた。かなり心強い!ありがとうの気持ちが大きすぎて
「Thank you! I love you!」
と叫ぶ。
ロスした時間は約5分。ぶっちゃけた話、このタイムも結果を知る今となっては関係ない…
その後も再び順調に漕いでいたけれど…忘れもしない120km過ぎ。急に疲労感を感じて、身体が動かなくなる。急にすごく疲れた…
今日の終わりを察した。頭の中で「蛍の光」が流れる。
まだ先は長く、身体も動かないから残りの道のりはただの我慢大会だ。
どうする?ゴールする?やめる?頭の中で自問自答する。
けど、去年も途中リタイアしたことや、無理だからやめとけという反対を押し切って出たことを思い出すと、やめられないぞ…
サイクリングのようなスピードで、もはや通勤の自転車より遅いくらいだけどゴールだけはしようと誓う。周りを見渡せば、そこら中にいるお猿さんたち。
きっと応援してくれているはず!無理をせず、気長に進めばよいのだ!大丈夫、必ず少しずつゴールに近づいている!気持ちを強く持って進み続けるけれど、疲労感がどんどん強くなる。
なんとかバイクを終えて、いつもなら走るトランジットもゆっくり歩いて移動する。少し休憩しよう…
トランジッションの中には椅子や日焼け止めがある。座ってワセリンを塗り直して、ジェルを飲んで、ゆーっくりトランジット。こんなことは初めてだ。ランになればまた気持ちも切り替わって走れるような気がしていたけど、どうやら今日はもうだめみたい。何のためにゴールするのか、このレースを続ける意味があるのか分からなかった。
そんな気持ちで42km先にあるゴールを目指す事は本当に辛かった。長すぎて、生き地獄でしかないね。12時間02分くらいの真っ暗な夜にゴール。
タイムも順位ももうどうでもよくて、全く納得のいかないゴールだった。喜びは一切なく、ゴールすべきだったのかまだ分からなかった。でも、見たくもない自分のリザルトを見ると、忘れたいレース経過の全てが残っていた。ゴールしたことで残ったリザルトを見れば、いつでも悔しさ・情け無さを思い出す。どんなに悔しいレースも、時が経てばその気持ちは薄れてしまうから、忘れずにオフシーズンを過ごすために必要なリザルトなのだと思う。あの生き地獄の辛さを忘れずに振り返って成長に繋げるために、リザルトを残して良かったのだ。
うん、ゴールして良かった!!
非常に情けない気持ちで2019年のシーズンが終わりました。これからオフシーズンの始まり!オフこそパワーアップする絶好の機会だ!気持ちをリフレッシュさせると共に、ここでドカンと成長するのだ!
2020年はもっとスリムになって、走れるようになって、もっと強くなって、、、、
今からワクワクする!頑張るぞ~!!ひとまずレース後のご褒美にマレーシア料理をたくさん食べて回復しました(^_^)★
以上、
マレーシアレポートでした。
長々と読んでいただきありがとうございました!来シーズンは今年以上にがんばりますので、引き続き応援よろしくお願いします!!
IRONMAN HAWAII世界選手権に出場するためにハワイ島Konaにやってきました。
アロハ~!
社会人になり本格的にロングのトライアスロンに参戦するようになってから憧れの舞台だったIRONMAN世界選手権。幸運にも予選のIRONMANスイス大会で本大会への出場資格を得ることができたため、希望に胸を膨らませて挑みました!
レース当日まで、アスリート登録をしたり、最終調整やコース確認をしたり、なんだかんだ会場周辺でバタバタと過ごしていた。ふと周りを見ると、走っている人も自転車を漕いでいる人も他の大会より明らかにレベルが高いのが分かる!
Pro選手は男女合わせて約100人、AgeGroupは各年代合わせて約2000人!世界中各地で開かれた予選大会で権利を獲得した人だけが出られるだけあって、トライアスロンへの熱気がほかの大会とは別格!
いよいよレース当日!!
大量のペンネを食べて、エネルギーの充填はばっちり!忘れ物をしないように気を付けて泊まっていたシェアハウスを発つ。前日までのナーバスな気持ちは吹き飛んで、全身に気合が満ちているように感じた!よし、やるしかない!
レース会場に着くと、ミーハーな私はPRO選手が近くにいるだけでテンションが上がってしまった。いつもInstagramやYoutubeで見ている選手が目の前にいる!!液晶の前で見るよりも、実物はさらにかっこいい!PROとAgeGroupと戦うフィールドは異なるけれど、同じレースを走ることができるのはファンにとって、とても嬉しいし楽しいことだ。
今年から導入されたウエーブスタートによって、スタートは全員一斉ではなく年代別に時間が分かれて決められている。私のスタート時間は7:15。
スイムコースは1.9㎞先にいる船を折り返す1周3.8kmのコース。フローティングスタートなので、スタートラインに浮かんでホイッスルが鳴るのを待つ。
いよいよコナの長い1日が始まるぞ~
速そうなオーラのある女子選手の隣をキープして・・・
ホイッスルが鳴った!
スタートして間もなく3名ほどのパックができた。いいパックに乗れたみたいで一安心。そのまま少し泳ぐと私の1つ前のウエーブでスタートした男子選手に追いついた。このタイミングで追いつくということは、泳力差のある選手たち。お互いの為にも後ろから追突しないよう、ヘッドアップを繰り返し、無駄な接触はなるべく避けて進んだ。もちろん同じウェーブのパックの選手たちは逃さないように、前方だけでなく、左右、そして時には後ろと、周囲の状況を確認しながら集中して泳いでいた。その甲斐もあり、終始落ち着いて、パックの中でエネルギーを節約しつつスイムを終えることが出来た。
トランジットを出て、バイクに乗車。
バイクは会場周辺を10kmほど漕いだあと、QueenKというハイウェイをひたすら進み、折り返して、ひたすら戻ってくるコース。コースのプロフィールを見ると、急な長い坂も少なく楽なコースに見えるけれど、暑さとKonaWindと呼ばれる強風がコース上を吹き荒れる為、誤魔化しの効かない厳しいバイクコースなのだ。でも気持ちを強く持ち、今日は精一杯がんばるぞ!
練習では割と調子が良かったので、意気込んでスタートしたけれど、5㎞も過ぎない地点で特製ジェルの入ったボトルを落としてしまった!
まさかのハプニング!!
180㎞分のエネルギーが入った大切なボトルだから、急いで取りに戻った。しかし、落とした時に自分の後輪で踏ん付けてしまったらしく、中のジェルは全てこぼれてしまっていた。どうしよう、いろいろ考えていたエネルギーの補給戦略が白紙になっちゃった。これから大丈夫かな、とまだ始まったばかりなのに不安な気持ちでいっぱい・・・とはいえ、どうしようもないので、とりあえず漕ぎ始める。ちょっと手間がかかるけど、エイドでジェルを取って補給するしか方法はない。慌てずに行こう、と冷静になってQueenKに入る。大丈夫、朝食べた大量のペンネが助けてくれる!
冷静になって漕ぎ進めて行くけど・・・
もうひとつ問題発生!
今日はなんだか思ったよりパワーが出ていないな・・・いつものように漕いでいるのにパワーメーターの示す値は少し低く、目標値をキープしようとすると少しきつい。調子が良かったのに残念だけど、ここは目標修正し、少しターゲットの出力を下げて進むことにする。案の定、多くの女子選手に抜かれる。同じ年代だろうな、と思う選手にもかなり抜かれたから悔しいけど、まだまだ力不足なのは承知だから、自分のペースをしっかり守る。
また、名物KonaWindにも悩まされた。横風になるとエアロポジションが取っていられないくらいで、横に流されてしまう。落車だけはしないように、と気を付けるほどだった。
バイク途中でPROの男子選手の先頭集団とすれ違った。繰り返しになるけど私はミーハーなので、ものすごいスピードですれ違ったけど、誰がトップにいて、パックのメンバーは誰なのかすぐに分かった。めちゃくちゃ面白い展開になりそうだ!ああ、実況中継を見ながらレースしたいくらい!!
と考えながらも最後まで気持ちを切らさずに無事にランに入れた。
ハプニングがあったエネルギー補給面も、確実にエイドで受け取ることを重視してゆっくり通過することで無事にクリアできた。パワーが低かったため目標よりも時間がかかってしまったけど、大崩れせずにバイクパートを終えることができたからよかった。
ランはAlli Driveを10kmほど走ったあと、バイクコースと同様にQueenKを走る。少し起伏があって暑さもあるから過酷なコースだ。トランジションを出るとすぐにZOHNの皆さんが応援してくださっていた。思わず、180㎞漕いだことを忘れるくらい嬉しくなって、笑顔でランスタート!そうだ、せっかくの大舞台!何より楽しんでみよう、と笑顔で走ることにした。
相変わらずのスロースタートだけど、いつもより脚が動く気がするぞ!気にしていた暑さも氷とスポンジで冷やして対応できているし、幸運にも曇り始めたことで暑さが和らいだ。
いつもならエイドで「Food」コーナーは素通りして、ジェル、水、スポーツドリンク、塩くらいしか摂らないけど、あまりにもオレンジが美味しそうで、お腹痛くなる危険性を無視して食べてみた。見た目以上に美味しかったオレンジ。今までの人生で食べたオレンジの中で一番美味しかった。オレンジのおかげもあって、いつもより前向きな気持ちで走ることができた!
ランのラスト2kmはパーティー会場の中を走っているような気持ちになった。多くの観客がみんな応援してくれて、あと少しだ!君の笑顔最高だよ!と音楽を流して踊りながら応援してくれる。ああ、長い旅が終わる!
きっとこのFinishラインを通る時の最高な感覚が「もう一度Konaへ出たい」に繋がるのだろう。もっと強くなって帰ってきたら、もっと早くゴール出来たら、きっともっと最高なんだろうな。予選大会のスイスより感覚が良かったことと、IRONMANの長いレースの中で気持ちを切らさずにいられた部分は小さな成長のはず!この経験を大きな成長へ繋げられるようにしていきたいな。
今回はぎりぎり日の入り前のデイタイムゴール。
夕焼けがきれいな時間に10時間46分48秒(年代別15位/56人)でゴールしました。
今年のKonaは自分の実力を出し切るレースが出来ても入賞するにはまだ力不足だと思っていたし、結果は自分の目標に達することができなかったので、不甲斐ないし情けない気持ちがある。けれどもっと強くなって戦えるようになりたい!という前向きな気持ちの方が大きいので、必ず次に繋げたいと思います!目標への距離感が分かったことで、危機感もあるけれど、日々の小さな小さな成長を積み重ねることは、必ず大きな成長に繋がると信じているので毎日を大切にしていきたいな。
次のレースはなんと2週間後!来年のコナの権利を獲得するためにIRONMAN MALAYSIAに出場します!しっかり疲労を抜いて、今回のコナで得た経験を活かし精一杯頑張ってきます!
読んでくださりありがとうございました。
今後ともご声援を宜しくお願い致します!